次世代作物開発研究センター

作物見本園

ニホンハッカの花が咲きました。


梅雨後半で雨の日が続いていますが、きょうは曇りです。厚い雲の下で、うす紫色の花を咲かせているのは、ニホンハッカ(日本薄荷、シソ科)です。


ニホンハッカの全体の姿です。上から1/4あたりの節(せつ)から咲き始めて、順に上に向かって咲いていきます。


咲き始めたのは先週で、これは7月10日の写真です。ひとつの節の両側に葉が出て、その付け根に花が咲きます。


ここからは再び7月16日の写真です。下から3番目の節の、紫色が濃い花が咲きたての花です。咲いてから時間が経つと色がうすくなります。


花に近づいてみましょう。小さな花が、たくさん集まっています。ニホンハッカは、葉を水蒸気蒸留することによってハッカ油が抽出され、さらにこれを冷却・再結晶させることによりハッカ脳と呼ばれる結晶(主成分はl-メントール)が得られます。ハッカ油やハッカ脳は食品、生活用品、タバコ、医薬品などに使われます。おなじみのスースーする香料です。


蜜を吸いに来たモンシロチョウ。ニホンハッカはセイヨウハッカ(ペパーミント)に比べてメントール含量が多く、逆に芳香は少ない特徴があります。1930年代には世界の生産量の大部分を北海道で生産していました。北海道と岡山県で国費による新品種の育成もおこなわれました。その後、外国産や合成メントールに押されて生産が激減しましたが、今も少数の農家に栽培の伝統が受け継がれています。


前回、ヤブツバキの実をご紹介しましたが、同じツバキ科ツバキ属に属するチャ(茶、チャノキ)にも実が着いてきています。これは品種「はるみどり」の実。ヤブツバキのように、チャの実からも油を取ることが可能で、食用油として活用する取り組みが行われています。


昨年10月24日に写したチャ品種「はるみどり」の花。濃厚なうま味とやわらかな香りが特徴の品種です。


チャ品種「りょうふう」の実。


昨年12月11日に写した「りょうふう」の花。製茶品質が良好で、特に色沢が優れ、さっぱりとした香気が特徴の品種です。


チャ品種「ふうしゅん」の実。


昨年10月28日に写した「ふうしゅん」の花。収量が一番茶、二番茶とも日本で一番栽培されている品種「やぶきた」より3~5割多い品種です。


チャ品種「めいりょく」の実。


昨年12月11日に写した「めいりょく」の花。すっきりとした味、さわやかな香り等の評価を得ている品種です。