農村工学研究部門

沿岸域水理ユニット

研究ユニットの概要

沿岸域水理ユニットでは、日本全国で約1,800kmにも及ぶ農地海岸と低平地の排水システムを対象に、高潮、津波、洪水など、広く水災害に対する減災対策を取り扱います。研究では、数値シミュレーション、水理模型実験や現地調査により災害の現象や減災対策の効果を明らかにするだけでなく、災害等の問題を工学的に解決することを目標に、必要に応じて水文学、システム工学、制御工学、統計学などの手法も用いて対応策を提案します。

研究のキーワード

高潮・津波、内水災害、農地の排水改良、渇水、塩害

主要な成果(過去4年)

沿岸部排水機場におけると水槽を利用した津波減災対策(H27・主要普及)
沿岸部農業地域における農業用施設の適正配置による津波減災(H27・普及)
無人航空機を用いた海岸保全施設の変状把握手法(H27・普及)
東日本大震災後の地下水の塩水化長期化の要因(H26・研究)
地盤沈下した津波被災農地の海水侵入対策の検討(H25・研究)
排水路や農道が整備された沿岸部農地に適用する浸水解析モデル(H24・主要普及)
背後農地に設置した二線堤と農地の段差による津波減勢効果(H24・研究)
東日本大震災による津波塩害の長期化に及ぼす農地・排水系施設の被害とその対策(H24・研究)

研究成果の活用事例

災害復旧における堤防高さの決定、海岸堤防の維持管理点検マニュアル、津波復興計画に対するリスク評価結果の提供

メッセージ

現場での事例が宝です。どんな些細なことでも気軽にお声かけください。現地に入って勉強しながら、ともに解決策を見出せればと思います。
沿岸部の低平農地の様々な水災害を再現できる「沿岸域減災研究棟」が27年度から稼働しました。数値シミュレーションと合わせて模型を見ることで、地域住民の方々にも理解しやすい情報を提供できますので、ぜひご活用ください。