農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第36号(2013年3月号)

目 次

1)トピックス
■東北農政局長から感謝状授与 -震災復旧復興支援-
2)イベントのご案内
■平成25年度一般公開のご案内
3)新技術の紹介
■農地の肥沃と排水の改良を低コストで実現!
-カッティングソイラ工法-

4)水土里のささやき
■大規模地すべりを克服し営農再開 -山形県七五三掛地区-
5)農村工学研究所の動き
■農村工学研究所 地域連携研究会の開催
6)ズームイン

■ため池ハザードマップに関する研究会
7)農村の草花
■幼き頃かじったあの懐かしい酸っぱい茎の正体は -スイバ-
8)研究者の横顔

■石井 雅久(いしい まさひさ)

1)トピックス

■東北農政局長から感謝状授与 -震災復旧復興支援-
農工研は、3.11東日本大震災の発生直後から、被災地域の農業生産基盤等を対象に、現地調査による被災状況の把握にいち早く取り組み、積極的に技術支援を実施してきました。このような活動が被災地の復旧復興に大きく貢献していると認められ、3月22日に、東北農政局長から農工研に感謝状が授与されました。

企画管理部 業務推進室長 白谷栄作

(授与式の模様)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/01-01.pdf

 

2)イベントのご案内

■平成25年度一般公開のご案内

科学技術週間中である4月19日(金曜日)、20日(土曜日)の両日に所内を公開し、研究活動をPRします。今年のテーマは「豊かな農村を再生する技術と地域力」で、次のような展示や体験学習を行います。

皆様のご来所をお待ちしています。古代米の配布もあります。

  • 地盤の液状化(地震で発生する液状化現象を実験してみよう)
  • 春の草花を使ったしおり作り(研究者がお手伝いします)
  • 水の体験コーナー(らせん式水力発電模型の展示など)
  • 風洞実験(風の流れを見てみよう)
  • 津波の実験 など

企画管理部 情報広報課長 西田信博


(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/02-01.pdf
(農林団地の桜)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/02-02.pdf

 3)新技術の紹介

■農地の肥沃と排水の改良を低コストで実現!
-カッティングソイラ工法-

くさび形に農地をカットし、その隙間に、畑の表面にある有機物を押し込みます。そうすると、農地の排水性、通気性、保水性が改善され、畑作物の収量増や品質向上が期待できます。

関心のある方は、お気軽にお問い合わせ下さい。

農地基盤工学研究領域 水田高度利用担当主任研究員 北川 巌

(農業共済新聞H25.2.20記事:転載許可済み)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/03-01.pdf

動画(2分24秒)
[Windows Media Player]
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/03-02.wmv
[QuickTime]
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/03-03.mpg

 

 4)水土里のささやき

■大規模地すべりを克服し営農再開 -山形県七五三掛地区-
東北農政局 庄内あさひ農地保全事業所 調査課長 寺田 剛 様

平成21年2月に、山形県鶴岡市七五三掛(しめかけ)地区で大規模な地すべりが発生しました。そのため、現場には直ちにGPS観測器が置かれ、地下水排除の応急対策の実施、ボーリング調査や地下水・地中変位測定などから地すべり発生要因の特定、恒久的対策工事の実施と、矢継ぎ早に有効な措置が講じられてきました。
(隣接する大規模地すべりブロックでは排水トンネルなどの工事が継続しています。)

大規模な地すべり災害は沈静化に時間がかかり、営農が再開されるところまでこぎ着けることは容易ではありません。3年目での営農再開は、国、県、市、地元農家の連携と協力の賜であり、ここまでの経過を一連の記録としてご紹介します。

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/04-01.pdf
(農工研メルマガ 関連URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/04-02.html

 

 5)農村工学研究所の動き

■農村工学研究所 地域連携研究会の開催

3月7日に、東京大学弥生講堂セイホクギャラリーにおいて、標記の第1回研究会が開催されました。地方農政局・地域農業研究センター等との連携強化・情報交換を目的とした新たな試みです。

54名に出席いただき、現場における技術的課題や研究成果の活用に関する意見交換が行われました。このような仕組み等を通じて、当所の研究成果を迅速に現場へ受け渡して参ります。

企画管理部 業務推進室主任研究員 亀山幸司

(会議の模様)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/05-01.pdf

 

 6)ズームイン

■ため池ハザードマップに関する研究会の開催

2月26日に、当所において、標記の研究会が開催されました。ハザードマップ作成技術や各地の先進的な取り組みの紹介を目的とし、全国25道府県・水土里ネットから参加いただいた41名を含む67名にお集まりいただきました。

東日本大震災では、福島県の藤沼ため池が決壊し、死者・行方不明者8名の人的被害を含む甚大な被害が発生しました。この災害を契機に、被害の予想区域や程度、避難場所などを示した地図(ハザードマップ)の作成などの減災対策が急がれています。農工研は、このような行政の対応を全力で支援して参ります。

施設工学研究領域 広域防災担当主任研究員 吉迫 宏

(研究会の模様)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/06-01.pdf

 7)農村の草花

■幼き頃かじったあの懐かしい酸っぱい茎の正体は -スイバ-

春先の野辺につんつんと伸びるスイバの芽。イタドリと並び、独特の酸味がある山野草として、一度はかじった経験がある方も多いと思います。ヨーロッパではサラダ用に栽培もされているようですが、春先の若芽の多食は有害ですので、春を感じる季節ものとして少し味わう程度が良いでしょう。

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/07-01.pdf

 

 8)研究者の横顔

■石井 雅久(いしい まさひさ)

今回ご登場いただくのは、いつも涼しげで、優しい笑顔の似合う石井雅久主任研究員です。働く乗り物を愛するその審美眼は、温室の環境制御の研究に息づいています。
(他己紹介:竹村武士)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/36/08-01.pdf

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