農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第27号(2012年6月号)

目 次

1)トピックス
■宮城県とパートナーシップ協定を締結 ~復興支援~
2)最新の「農工研ニュース」より
■ため池堤体の強度を現地測定して評価
3)農村工学研究所の動き
■G空間EXPO・2012に出展
4)ズームイン
■塩害農地の土壌調査法 ~津波被災農地のモニタリング~
5)農村の草花
■春の七草で知られるこの草の花を知っていますか ~セリ~
6)研究者の横顔
■渡嘉敷 勝(とかしき まさる)

 

1)トピックス

■宮城県とパートナーシップ協定を締結 ~復興支援~

6月13日に宮城県庁において、村井嘉浩宮城県知事と高橋順二農工研所長との間で、「東日本大震災にかかる農業・農村の復旧復興推進のためのパートナーシップ協定」が結ばれました。

本協定は、宮城県被災地における農業生産基盤の復旧復興を、相互協力の下で先導的に推進することを目的としています。そのため、農工研は、復旧復興事業に係る調査計画・設計・施工などに、包括的、総合的な技術支援を行っていきます。

その他の県における復旧・復興の技術支援についても、引き続き実施して参りますので、いつでもご相談下さい。

 技術移転センター 移転推進室長 寺村伸一

(締結式の模様:動画 1分13秒)
[Windows]
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/01-01.wmv
[Mac]
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/01-01.mpg
(河北新報記事)
PDFファイル 

2)最新の「農工研ニュース」より

■ため池堤体の強度を現地測定して評価

政府は、新しい土地改良長期計画を閣議決定(H24.3.30)し、その中で、今後5年間に約1,300箇所のため池耐震性能の照査を行うことなどを目標に掲げました。

ご紹介する孔内回転せん断試験機は、現地でため池堤体の強度を測定することができます(特許出願中)。このような技術開発は、科学的な根拠に基づいて、国の施策を推進する役割を果たします。

ため池の耐震性能の判定を、さらに効率的効果的に、かつ低コストで実施できるように、各地で実証試験を重ねながら、よりよいものに改良していくつもりです。関心のある方はお気軽にお問い合わせ下さい。

施設工学研究領域 土質担当上席研究員 堀 俊和

(関連資料)
(1)農工研ニュース第79号
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/02-01.pdf
(2)この研究成果をもっと深く理解するための4つのQ&A
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/02-02.pdf
(3)関連URL:日経コンストラクション2012.4.23号 トピックス

 

 3)農村工学研究所の動き

■G空間EXPO・2012に出展

6月21日~23日に、標記イベントがパシフィコ横浜で開催されました。3日間の延べ来場者数は約1万8千人と、地理情報を活用する技術とサービスに対する関心の高さが窺えました。

農工研からは、民間と共同開発したVIMS(Village Information Management System)を出展しました。農家や住民自らが、様々な地域資源データを入力し、農村社会を管理するという明確なターゲットが売りで、約300名の方々 と情報交換することができました。

来場された皆様からいただいたご意見や要望を、これからの技術の普及に役立てて参ります。

技術移転センター 教授 山本徳司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/03-01.pdf

 4)ズームイン

■塩害農地の土壌調査法 ~津波被災農地のモニタリング~
東日本大震災において、宮城県では12,483haの農地が津波による被害を受け、除塩作業が県内各地で実施されています。農工研では、農地の除塩等がどのように進むかを、亘理町と山元町の水田を対象に経過観察を行っています。

ここでは私たちが行っている土壌調査法を写真でご紹介します。地道な作業ですが、被災農地の実態をモニタリングし、今後の農地の復旧・復元に役立てたいと考えています。

震災後1年経過した2012年4月にも調査を行いました。塩素イオン濃度については、作物の生育に影響のない値まで低下したのは海抜1~1.5mの農地 で、海抜0.5~1mの農地では下層部へ移動しているものの抜け切れておらず、日照りが続いた場合には再浮上の不安があります。さらに、海抜0~0.5m の農地では表層部の塩素イオン濃度は依然として高いままでした。また、塩素イオン濃度が低下した農地では、今後は、移動するスピードの遅いナトリウムやイ オウに注意していく必要があります。

ご質問等ありましたらお気軽にご相談下さい。

 農地基盤工学研究領域 水田高度利用担当研究員 瑞慶村 知佳

【塩害の目安】
・塩素の場合は、 500-1000 mg/kg (乾土)以上


(関連資料)
(1)塩害農地の土壌調査法
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/04-01.pdf
(2)現地調査を踏まえた津波被災農地の除塩における留意点
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/04-02.pdf

5)農村の草花

■春の七草で知られるこの草の花を知っていますか ~セリ~

せり、なづな・・・と春の七草の筆頭にも挙げられているセリ。夏の季語として知られるように、「セリの花」は7月から8月にかけて見ることができます。日本人とセリとの付き合いは長く、日本最古の野菜であることもご存じでしょうか

農村基盤研究領域 資源評価担当主任研究員 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/05-01.pdf

 6)研究者の横顔

■渡嘉敷 勝(とかしき まさる)

農工研の武闘派...ではなく、「気は優しくて力持ち」を体現しているのが渡嘉敷さんです。研究対象のコンクリート構造物だけでなく、周りの環境にも暖かいまなざしを向けて、目に見える形で農業を支えています。(他己紹介:坂田 賢)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/27/06-01.pdf


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