農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第78号(2016年9月号)

目次

1)トピックス
■北海道の台風被害に対応して

2)イベント情報
■10月13日に「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します
■第9回日韓共同シンポジウムの開催

3)新技術の紹介
■普及成果情報の紹介

4)メッセージ
■新しくなった研究領域の紹介~地域資源工学研究領域~

5)水土里のささやき
■夏休みをはさんで高校生の見学がありました
■つくばエキスポセンター特別展示が終了しました
■平成28年度第1回男女共同参画セミナーを開催しました

6)農村工学部門の動き
■学会賞受賞者
■平成28年度 農村振興局と農村工学研究部門との幹部意見交換会の開催

7)農村の草花
■弘法大師も愛飲していた!? 古くから知られている健康茶の一つ ~カワラケツメイ~

8)研究者の横顔
■福田 浩二(ふくだ こうじ)

1)トピックス

■北海道の台風被害に対応して

今回、激甚災害に指定された台風7、9、10、11号は、各地に甚大な被害を及ぼしました。被災した方々には、この場をお借りし、心よりお見舞い申し上げます。

特に、今回は、北海道での農業被害が著しいことから、農研機構では、現地と協力して被害状況の把握や対応策の検討とともに、復旧に向けた対応策について助言等を行いました。

農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット上級研究員 北川 巌

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/01-01.pdf

2)イベント情報

■10月13日に「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します

10月13日(木)13:30から、東京大学 弥生講堂 一条ホール(東京都文京区弥生1-1-1東京大学農学部内)において、農村工学研究部門主催(後援:農林水産省)の「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します。

農村工学研究部門のこれまでの研究成果のうち、防災・減災、ストックマネジメント等に関して、実用化が見込まれる新技術について、ポスター等で、担当の研究者が参加者と対面方式で判りやすく説明します。また、現場での技術的課題等について、専門の研究者が相談いたします。

農業農村整備に携わる国や地方公共団体の行政機関、土地改良関係団体、民間企業(建設会社、設計コンサルタント等)の多くの皆様方から事前の参加申込みを頂き、ありがとうございました。(事前申込みは終了いたしました。)

技術移転部 移転推進室長 野道彰一

(問い合わせ先)
農研機構 農村工学研究部門 技術移転部 移転推進室 野道、瀧華
TEL:029-838-8296 FAX:029-838-7680、iten[@]ml.affrc.go.jp

(プレスリリース)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/065909.html

■第9回日韓共同シンポジウムの開催

10月26日(水)に、韓国農村基盤公社 農村研究所から4名が参加して、日韓共同シンポジウムを開催します。今回は、"Infrastructure technology of Multipurpose paddy and Upland"のテーマで6名の講演発表を予定しています。皆様のご参加をお待ちしています。

技術移転部長 小川茂男

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/02-02.pdf

3)新技術の紹介

■普及成果情報の紹介

平成27年度の普及成果情報(行政・普及機関、効率試験研究機関、生産者、民間企業等にとって直接利用が可能で、普及が期待できる成果)を紹介いたします。今月は次の2つの成果を紹介いたします。

「子どもの学びを通した 農業水利施設の意義や重要性の啓発方法」

子どもを対象に、農業水利施設の機能や地域における歴史的価値、生活、生き物、環境とのかかわりについて学び活動を提供することにより、地域住民を巻き込みながら農業水利施設の意義や重要性を啓発する方法です。

地域資源工学研究領域 資源評価ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-01-07.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_082.html

「都市近郊農業の振興に向けた多様な担い手の参加促進手法」

都市及び近郊地域における農業振興を推進するために、障がい者や高齢者を含む多様な担い手の農業参加を促進させる手法を示しました。手法は、(1)消費者が前払い契約や援農で生産者を支援するCSA(Community Supported Agriculture)の導入、(2)障がい者の農作業参加の場としての都市近郊農地の活用、(3)都市の非農家高齢者による屋外での農作業の技術支援、の3つの要素で構成されます。

地域資源工学研究領域 資源評価ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-01-08.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_089.html

4)メッセージ

■新しくなった研究領域の紹介~地域資源工学研究領域~

この4月から「研究所」が「研究部門」に改称され、研究領域は5つから4つに再編され、研究領域の構成は研究室に当たる「担当」から「ユニット」に変更されました。地域資源工学研究領域は、旧資源循環工学研究領域の4つの担当、旧水利工学研究領域の1つの担当、旧農村基盤工学研究領域の2つの担当が、新たな4つ の「ユニット」に再編されました。新しい4つの「ユニット」一丸となって「地域資源を利活用した農村活性化」を実現するべく基礎から地域の現場に利活用できる応用研究や技術開発を目指します。

地域資源工学研究領域長 増本隆夫

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/04-01.pdf

5)水土里のささやき

■夏休みをはさんで高校生の見学がありました

夏休みをはさんだ7月から9月、高校生の見学が3組ありました。これからいろいろな分野に進むであろう若者に、農村工学分野はどのように見えたのでしょうか。

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆
技術移転部 移転推進室交流チーム 小倉 力

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/05-01.pdf

■つくばエキスポセンター特別展示が終了しました

農研機構農村工学部門は、農業・農村や農村工学の研究について紹介するためつくばエキスポセンター1階の「サイエンスシティつくば再発見」のコーナーにて9月4日まで「未来の農村を創(つく)る研究」と題して特別展示を実施いたしました。

期間中は、夏休みだったこともあり、たくさんの「未来の研究者のたまご」を中心に様々な方に農村工学部門の研究をご紹介することができました。ご来場いただきました皆様にお礼申し上げます。

また、つくばエキスポセンターの関係者をはじめたくさんの方々のご協力をいただきましたことにお礼申し上げます。

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/05-02.pdf

■平成28年度第1回男女共同参画セミナーを開催

9月15日、農村工学研究部門において男女共同参画セミナー「農村工学研究分野における女性研究者の等身大の生き方」を開催しました。

企画管理部 行政連携調整役 渡嘉敷勝

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/05-03.pdf

6)農村工学研究部門の動き

■学会賞受賞者

平成28年4月から9月の各学会賞の受賞者を紹介させて頂きます。

なお、来月号(10月号)にて受賞内容等についてご紹介します。

技術移転部 移転推進室交流チーム 小倉 力

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/06-01.pdf

■平成28年度 農村振興局と農村工学研究部門との幹部意見交換会の開催

9月26日に、農林水産省農村振興局の会議室おいて、農村振興局と農村工学研究部門の幹部による意見交換会が開催されました。本会議は、行政が求める技術と本部門における研究開発の方向が整合するように、双方の取り組みを確認し、忌憚のない意見を交換する場となっています。

交換会の出席者は、農村振興局からは設計課長はじめ各課長等18名、また、農村工学研究部門からは企画管理部長、技術移転部長、各研究領域長等14名、大臣官房政策課技術政策室から1名、農林水産技術会議事務局から3名、総勢36名でした。

意見交換会では、行政と農村工学研究部門の連携の考え方、技術開発の取組状況、前年度技術開発テーマの対応状況と新たな技術開発テーマの提案、新たな土地改良長期計画、技術開発計画の検討状況、予算の概要等についての意見交換と情報提供が行われました。

企画管理部 企画連携室長 塩野隆弘

7)農村の草花

■弘法大師も愛飲していた!? 古くから知られている健康茶の一つ ~カワラケツメイ~

ひと頃、ドグダミ茶やスギナ茶など健康茶ブームがありましたが、夏から秋にかけて採取する健康茶の一つにカワラケツメイがあります。このカワラケツメイ、草姿は7月号で紹介したクサネムそっくりなのですが、花を見てみると、クサネムのようなマメ科特有の蝶型花でなく、梅のような形の花を咲かすことを知っていましたか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット 嶺田拓也

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/07-01.pdf

8)研究者の横顔

■福田 浩二(ふくだ こうじ)

休日には町の散策を通じた様々な出会いを楽しんでおられる福田さんは、昨年度までは行政で活躍されておりました。今年度からは地域エネルギーユニットの一員として頭首工における小水力利用技術の開発に取り組まれます。様々な分野で注目されるエネルギー関係の研究に、これまでの行政経験を活かして取り組まれる福田さんの今後の研究活動にぜひご注目ください。

(他己紹介: 土屋遼太)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/78/08-01.pdf

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技術移転部 移転推進室 交流チーム