農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第83号(2017年2月号)

目次

1)トピックス
■カンボジア王国上級大臣兼経済財政大臣が農村工学研究部門を視察
■農村工学研究部門要覧(英語版)の発行について

2)イベント情報
■平成29年度一般公開概要について
■平成28年度農村工学関係研究行政技術協議会を開催
■SAT テクノロジー・ショーケース2017 に出展(報告)
■水利工学研究セミナーを開催(報告)

3)新技術の紹介
■普及成果情報の紹介(7)

4)水土里のささやき
■日本における世界かんがい施設遺産(3)

5)ズームイン
■ランブータン通信(2)

6)農村の生き物
■農村のカエル ~トウキョウダルマガエル~

7)研究者の横顔
■奥島 里美(おくしま りみ)

1)トピックス

■カンボジア王国上級大臣兼経済財政大臣が農村工学研究部門を視察

2月10日(金)、カンボジア王国のオーン・ポーンモニラット上級大臣兼経済財政大臣及び経済財政省関係者ら計7名が、農研機構農村工学研究部門を訪問されました。
大臣は外務省の招へいにより、2月6日から11日まで来日し、10日はつくばにて産総研、JAXA及び農研機構を視察されました。農村工学研究部門の視察は日本カンボジア協会からの要請に基づき実現しました。

企画管理部企画連携室長 塩野隆弘

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/01-01.pdf

■農村工学研究部門要覧(英語版)の発行について

1月号にて日本語版の要覧の発行をお知らせいたしましたが、この度英語版要覧も刊行いたしました。農研機構のHPでもご覧いただけますので、ご覧下さい。

技術移転部技術移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/pub2016_or_later/pamphlet/main-pamph/073830.html

2)イベント情報

■平成29年度一般公開概要について

農村工学研究部門は、平成29年度の科学技術週間(4月18日の発明の日を含む一週間:平成29年度は4月17日(月)~4月23日(日))のイベントとして、以下のとおり一般公開を開催します。

日時 平成29年4月21日(金) 10:00~16:00
  平成29年4月22日(土) 10:00~16:00
場所 食と農の科学館 農村工学研究部門ブース
内容 研究内容や成果のポスター展示など

この期間には、つくばの多くの研究機関で一般公開が予定されています。この機会に是非つくばへお越しください。

技術移転部 技術移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

■平成28年度農村工学関係研究行政技術協議会を開催

2月1日(水)に、農林水産省にて、標記の協議会が開催され、行政側から課長補佐クラスと研究側からはユニット長クラスの実務者らを中心とする56名が一堂に会しました。
本協議会は、農工部門の研究開発成果が行政施策や事業を通じて現場に効率的・効果的に受け渡されるよう、行政側の評価や、実務者どうしの意見や情報の交換を通じて積極的にPRしたりする重要な機会となっています。

企画管理部 企画連携室企画チーム長 濵田康治

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/02-02.pdf

■SAT テクノロジー・ショーケース2017 に出展(報告)

1月31(火)、つくばにおける異分野交流の場であるテクノロジー・ショーケースがつくば国際会議場にて開催されました。ポスター発表では、農研機構全体で、8テーマが発表され、農村工学研究部門からは、地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット 中里主席研究員が、「沿岸地域の広域地下水調査のための高能率電磁探査システムの開発」についてポスター発表を行いました。

全体のメインテーマ「ソサエティ・イノベーション~技術・情報・知の統合~」ということで、幅広い分野の研究者、大学、企業、行政機関からの来場者に対して、説明を行うことができました。詳細は、以下の資料をご覧下さい。

地域資源工学研究領域 地下水資源ユニット主席研究員 中里裕臣

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/02-03.pdf

■水利工学研究セミナーを開催(報告)

2月7日(火)に、「河川・低平地の流れと水環境に関する最近の話題から」というテーマで、水利工学研究セミナーを開催しました。

水利工学研究領域 施設水理ユニット長 髙木強治

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/02-04.pdf

3)新技術の紹介

■普及成果情報の紹介(7)

平成27年度の普及成果情報(行政・普及機関、効率試験研究機関、生産者、民間企業等にとって直接利用が可能で、普及が期待できる成果)を紹介いたします。今月は次の2つの成果を紹介いたします。

「農家が残渣等を活用して排水改良できる有材補助暗渠機カットソイラー」

農家のトラクタで使用できる有材補助暗渠機「カットソイラー」は、ワラなどの収穫残渣や堆肥など 容易に入手可能な資材を疎水材として活用し、農家が自ら簡便に圃場の排水性を改良できます。

農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-04-13.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_003.html

「地下水位制御システムFOEASの導入条件」

地下水位制御システムFOEASは水田の高度利用を実現する基盤技術として、全国約200地区、1万ha以 上(平成27.12時点)普及しています。地下かんがい時には暗渠管から上方に向かって用水が供給されるため、過大な下方浸透がこの機能の発揮に影響を及ぼします。そこで、地下かんがいの状況などの調査により、 安定した地下かんがいを行うための条件を評価し、FOEASを導入する際に考慮すべき条件を明らかにしました。

農地基盤工学研究領域 水田整備ユニット

(関連資料)
(1)紹介PDF
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/02-04-15.pdf
(2)詳細な内容
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_002.html

4)水土里のささやき

■日本における世界かんがい施設遺産(3)~深良用水~

第3回は、静岡県・裾野市にある深良用水についてご紹介します。
芦ノ湖から水を引く用水路で1666年に建設された際には、機械もなく、ノミだけで上流下流から掘削された。極めて精度が高く掘削合流地点での誤差はわずか1mでその後の日本水路トンネル事業の模範となっている。
(全国水土里ネット-新・田舎人フォーラム-のHPより引用)

深良用水(ふからようすい)
施設所在:静岡県裾野市他
供用開始:1670年
登録年 :平成26年
英語名 :Fukarayousui Irrigation Canal

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/04-01.pdf

5)ズームイン

■ランブータン通信(2)

国際水管理研究所(IWMI)での研究やスリランカでのあれこれについてご紹介します。 今回は「干ばつ」を取り上げます。なお、IWMIではインターンシップ生を募集中です。興味のある方はお気軽にお問い合わせください。

地域資源工学研究領域 吉本周平

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/05-01.pdf

6)農村の生き物

■農村のカエル ~トウキョウダルマガエル~

殿様蛙というと名前をよく聞く代表的なカエルですが、実は、関東平野や仙台平野には棲んでなく、かわりにトウキョウダルマガエルが生息しています。寒い今の時期は主に土の中で過ごしていますが、もうじき暖かくなると土から出てきます。

水利工学研究領域 水域環境ユニット主任研究員 渡部恵司

(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/06-01.pdf

7)研究者の横顔

■奥島 里美(おくしま りみ)

奥島ユニット長は、今をときめく女性研究者。高品質で安全・安心の日本の農産物を一年中安定して生産する施設園芸を最新の工学技術で支えています。研究対象は、作物を栽培する園芸施設のほか、畜産施設、流通施設など多様な施設です。優しいまなざしで的確に問題をとらえ、生育環境を整えることで、作物は元気にぐんぐん育ちます。そのお手並みをご覧あれ。

(他己紹介: 進藤 惣治)

(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/83/07-01.pdf

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技術移転部 移転推進室 交流チーム