いつも農村工学研究部門メールマガジンをご愛読いただきありがとうございます。本年も、農村工学研究部門を身近に感じていただき、皆様にとって有用な情報をお伝えできるよう努力する所存です。
些細なことでも結構ですので、ご意見・ご要望がありましたら何なりとお知らせください(nire-pr[@]naro.affrc.go.jpへ御連絡下さい)。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
技術移転部長 小川茂男
目次
1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)技術なんでも相談
5)農村工学研究部門の動き
- ■再生水のかんがい利用に関する国際ガイドラインの検討に参加(報告)
- ■日仏セミナー「地域資源管理と水文循環」開催(報告)
- ■日本学術会議公開シンポジウム -2017年九州北部豪雨災害と今後の対応-(報告)
- ■アクリル加工研修会を開催(報告)
- ■中課題・地域資源管理(41703)のH29年度第3回研究会「全員発表会」開催(報告)
6)こんにちは農業農村
7)つれづれなるままに
8)農村の生き物
9)研究者の横顔
1)トピックス
■2017年度JC-IGS技術賞を受賞
国際ジオシンセティックス学会日本支部より、ジオシンセティックス技術情報(2016年7月号)掲載の技術報文「農業用パイプラインに適用する現場硬化管の実規模模型実験」に対して、2017年度JC-IGS技術賞を頂きました。
今回の受賞を励みに、今後も現場硬化管をはじめ農業用パイプラインに関する研究を進めていきたいと考えています。
施設工学研究領域土構造物ユニット主任研究員 有吉 充
※JC-IGS技術賞:ジオシンセティックスに関する技術の進展に顕著な貢献をしたと認められる業績を対象に、個人、グループあるいは機関に授与。
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/01-01.pdf[PDF:460KB]
2)イベント情報
■「SATテクノロジー・ショーケース2018」の開催(再掲)
平成30年2月8日(木曜日)、つくば国際会議場において、つくばにおける異分野交流の場である「テクノロジー・ショーケース2018」(主催:つくばサイエンス・アカデミー:会長 江崎玲於奈)が開催されます。
ショーケースのねらいは、つくばをはじめ首都圏で活躍する研究者・技術者が、最新の研究成果、アイディア、技術を持ち寄り、相互に披露し交流する、つくばならではの異分野交流の場を提供することにあります。
農研機構が実行委員会の主担当となった今回のシンポジウムのメインテーマは、「つくば発-ゲノム科学がつむぐ未来」となっています。特別講演やミニシンポジウムでは、近年進展著しく近い将来私たちの生活を変える可能性のある「ゲノム研究」に関する最新の成果と今後の展望について最新情報を紹介する予定です。
また、ポスター発表には、農村工学研究部門から施設工学研究領域地域防災ユニット吉迫 宏ユニット長が、「ため池氾濫解析ソフトSIPOND(エスアイポンド)」を出展します。
ショーケースはどなたでも参加できます。多くの皆様のご来場をお待ちしております。
技術移転部 移転推進室長 野道彰一
(関連URL)
■(ラジオ番組)農研機構プレゼンツ「なろタイム」でも『ICTによる水田の自動給排水栓の開発』を紹介
農研機構の研究成果を紹介するメディアの一つに、「なろタイム」というラジオ番組があります。1月29日(月曜日)の放送に、若杉晃介上級研究員が登場し、「ICTによる水田の自動給排水栓の開発」について紹介します。サイマルラジオ(ネットで配信するラジオ放送)ですので、世界中どこからでもPCやスマホを使って放送を聞くことができます。よかったらお聞きください。
ラヂオつくば (FM84.2Mhz)19時30分~20時00分オンエアです。
(関連URL)
(1)ラヂオつくばのページ(外部サイト)
(2)「なろタイム」のページ・・・※後日アーカイブが掲載されます
3)新技術の紹介
■摩耗量の測定値に基づく無機系表面被覆工の摩耗進行予測手法
農業用コンクリート開水路補修の主要な工法である無機系表面被覆工の摩耗速度は通水初年度が最大値を示し、その後一定値に収束する傾向を示します。この摩耗進行特性に基づき、通水から数年間の摩耗量測定値を用いた無機系表面被覆工の摩耗進行予測手法を提案します。
技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子
(関連URL)
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nire/2016/nire16_s09.html
■2017農業技術10大ニュース研究成果-スマホでらくらく・かしこく水管理-(再掲)
農林水産省農林水産技術会議事務局が選定する「2017年農業技術10大ニュース」TOPIC1に選定された「ICTによる水田の自動給排水栓を開発 -スマホでらくらく・かしこく水管理-」について、多数の問い合わせを頂いておりますので、関連資料を再掲します。
技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子
(関連URL)
(1) 農林水産省農林水産技術会議事務局プレスリリース (外部サイト:農林水産省)
(2) 当該技術のプレスリリース
(3) 普及成果情報
4)技術なんでも相談
■(再掲)2014年2月の大雪で温室が被害を受けました。何か対策はありますか?
匿名希望者からの質問
●お答えします。
2014年2月の大雪による主な被災地は関東甲信地方でした。特に関東地方では通常年ではそれほど多量の降雪がありません。そのため、降雪量が温室の設計積雪荷重を超えて被害が拡大しました。このような"非雪国"における温室の雪害対策は、多雪地方とは少し異なります。
農地基盤工学研究領域農業施設ユニット上級研究員 森山英樹
(関連資料)
(1)回答詳細
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/58/03-01.pdf[PDF:541KB]
(2)関連URL
プレスリリース「想定外の積雪に備える- 寡雪地域の温室も雪への備えが必要です! -」
5)農村工学研究部門の動き
■再生水のかんがい利用に関する国際ガイドラインの検討に参加(報告)
平成29年11月20~21日にスペインのマドリード市で開催された第8回ISO/TC282/SC1委員会に出席しました。TC282委員会では再生水利用に関する様々なガイドラインが検討されており、その中のSC1委員会ではかんがい利用を目的とした際のガイドラインが検討されています。
農地基盤工学研究領域 畑整備ユニット上級研究員 浜田康治
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/05-01.pdf[PDF:284KB]
■日仏セミナー「地域資源管理と水文循環」開催(報告)
平成29年11月13日、フランスの国立環境・農業科学技術研究所(IRSTEA)から2人の研究者の訪問を受け、「地域資源管理と水文循環」と題したセミナーを開催しました。
地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット主任研究員 吉田武郎
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/05-02.pdf[PDF:553KB]
■日本学術会議公開シンポジウム -2017年九州北部豪雨災害と今後の対応-(報告)
平成29年12月20日(水曜日)、日本学術会議公開シンポジウム「2017年九州北部豪雨災害と今後の対応」において、農業農村工学会を代表して「平成29年7月九州北部豪雨における農地農業施設の被災状況」について発表を行いました。
企画管理部災害対策調整室長 梶原義範
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/05-03.pdf[PDF:634KB]
■アクリル加工研修会を開催(報告)
平成29年11月30日~12月1日につくば技術支援センター観音台業務第3科において、アクリル加工研修会を開催しました。全国の農研機構技術専門職員9名、つくば技術支援センター技術専門職員5名が参加しました。農村工学研究部門を担当する観音台業務第3科員の職員が指導を行いました。
つくば技術支援センター 観音台業務第3科長 古賀保徳
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/05-04.pdf[PDF:290KB]
■中課題・地域資源管理(41703)のH29年度第3回研究会「全員発表会」開催(報告)
平成29年12月21日~22日、中課題に参画する全ての人が1年間の各自の成果を相互に発表し合う研究会が開催されました。
地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット上級研究員 池山和美
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/05-05.pdf[PDF:302KB]
6)こんにちは農業農村
■ため池百選(5) (藤枝ため池)
ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。
第5回は青森県五所川原市にある(藤枝ため池)をご紹介します。この池は、江戸・元禄年間(1688~1704)、津軽藩主津軽信政公により、岩木川の治水事業に併せて、新田開発のかんがい用に製造されました。
稲作農家の重要な水源として300年もの間利用され、今も水田420haを潤しています。
(農林水産省ホームページより引用)
企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/06-01.pdf[PDF:111KB]
■真冬に咲く桜~啓翁桜~
当研究部門の正面玄関で啓翁桜が咲いています。
技術移転部移転推進室 笹倉亜希子
※啓翁桜:昭和5年、久留米市山本の良永敬太郎が中国系のミザクラを台木にしてヒガンザクラを接いだところ、穂木として使ったヒガンザクラからその枝変わりとしてできたものです。
【全国農業協同組合連合会 山形県本部(JA全農山形)より引用】
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/06-02.pdf[PDF:931KB]
■自然豊かな農村工学研究部門 -農村工学部門に雪が降る-
1月22日に関東甲信地方に雪が降り、農村工学研究部門も雪化粧しました。今回はそのときの模様をお届けします。
技術移転部移転推進室 笹倉亜希子
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/06-03.pdf[PDF:696KB]
7)つれづれなるままに
■とあるおっさんの四方山話
昭和54年に農業土木試験場に就職し、人事異動で3回筑波を出て3回戻って来てなお働き続けるあるおっさんが、この40年間に見聞きしてきた出来事をつれづれなるままに書いてみます。
「とあるおっさん」
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/07-01.pdf[PDF:734KB]
8)農村の生き物
■農村の鳥 ~アオサギ~
水田や水路、河川などの水辺で見かけるアオサギは、体が大きく、遠くからでもよく目立ちます。体や翼の色は「青灰色」などと表現され、生物多様性だけでなく、色名の多様性にも興味が湧いてきます。
(関連資料)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/08-01.pdf[PDF:583KB]
9)研究者の横顔
■髙木 強治 (たかき きょうじ)
髙木さんは、いつも沈着冷静、引き締まったエレガントな仕事ぶりはまさに農工研のプリンスといえます。一見近づきがたい風にも思えますが、分からないことを尋ねると丁寧に教えていただけます。
ご専門は管路システムの自動制御を中心とした水理解析ですが、数学に関する豊富な知識をもとに現場の問題にアドバイスをくれます。
(他己紹介: 桐 博英)
(自己紹介)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/94/09-01.pdf[PDF:464KB]
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【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
技術移転部 移転推進室 交流チーム