農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第113号 (2019年8月号)

目次

1)イベント情報
2)新技術の紹介
3)農村工学研究部門の動き
4)技術研修室より
5)研究ウォッチ
6)農村の草花
7)研究者の横顔

1)イベント情報

■「令和元年度 実用新技術講習会及び技術相談会」を開催
-農業農村整備に関する新技術を専門の研究者が紹介します-

11月6日(水)13:30~17:00に、東京大学弥生講堂(一条ホール)にて、「~ICTを活用した総合技術で農村の振興と安全・安心にお応えします~ 実用新技術講習会及び技術相談会」(後援:農林水産省)を開催します。

主なプログラムは、農村振興局整備部による情勢報告、「SIP 戦略的イノベーション創造プログラム(第1期)」に関する成果報告として(1) 「ため池防災支援システムの展開」、(2) 「管水路の漏水位置検出技術」を予定しています。また、最近開発した新技術(16件)を、担当研究者がポスターセッション(直接対話)方式でご紹介します。

農業農村整備関係の皆様におかれましては、新技術のご案内とともに現場課題の解消に向けて情報交換して頂く絶好の機会ですので、国、地方公共団体等の行政機関、土地改良関係団体、建設会社・設計コンサルタント等民間企業の皆様ふるってのご参加をお待ちしております。

申し込み方法などの詳細は、以下のURLをご参照ください。

 技術移転部 移転推進室長 中野明久

(関連URL)

■2019年度農業農村工学会大会ICT展に出展します

9月4日(水)から6日(金)の3日間、東京農工大学府中キャンパス(東京都府中市)において開催される、農業農村工学会創立90周年記念事業「農業農村工学大ICT展示会」に「ICTを活用した圃場-水利施設連携型の配水管理制御システム」を出展します。

 技術移転部 移転推進室

(関連資料)

■農研機構の「夏休み公開」に出展しました

7月27日(土)に農研機構「夏休み公開」が開催され、当研究部門からは食と農の科学館会場にて「田んぼの生きものを知ろう」の企画を行いました。

なお、出展予定でした「水の不思議コーナー」につきましては、残念ながら台風接近による強風のため、出展をとりやめました。

 技術移転部 移転推進室

(関連資料)

2)新技術の紹介

■(プレスリリース)地下水の年代測定を省力化する採水法-採水に要する時間を削減し、機材も簡素・軽量化-

地下水の年代を測定するために、市販の井戸用採水器を使って省力的に地下水を採水する手法を開発しました。地下水中の溶存ガスである六フッ化硫黄の濃度を指標とする年代測定法において、採水にかかる時間を最大で60~70%削減できます。また、本手法はポンプを使わないため調査機材の簡素化・軽量化が可能であり、調査者の負担軽減に貢献します。

 技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井 喜代隆

(関連URL)

3)農村工学研究部門の動き

■令和元年度農業用ダム設計施工検討会を開催

7月18(木)~19日(金)に、農村工学研究部門において、農林水産省農村振興局設計課との共催で令和元年度農業用ダム設計施工検討会を開催しました。参加者は本省のほか、全国の地方農政局等・国営事業所等の担当係長クラスの職員などで、北海道から沖縄まで38名が参集しました。

会議の目的は、農業用ダムの設計、施工等に関する情報の共有化と技術の伝承により、ダム技術の一層の向上を図ることにあります。今回は、ダム技術検討委員会、安全性評価委員会における検討実例を題材とし、5班に分かれて実践的なグループ討論が行われ、当研究部門の研究者11名も加わり熱心な議論が行われました。

 技術移転部 技術移転室長 中野明久

(関連資料)

4)技術研修室より

■農村工学技術研修を開催

7月は以下の4つの研修を実施しました。
・基礎技術A
・ダム機能保全
・施設保全管理I.基礎
・農村振興係長A

 技術移転部 技術研修室

(関連資料)

5)研究ウォッチ

■アジア・オセアニア地球科学会2019年例会(AOGS2019)参加報告
 -シンガポールでも全力投球-

7月28日(日)~8月2日(金)にかけて、地域国際会議 『AOGS2019』がシンガポールで開催され、参加の機会を頂きました。地球温暖化に伴う農地の洪水被害の推定について研究発表を行い、研究分野の近い参加者と積極的な意見交換を行いました。

  水利工学研究領域 沿岸域水理ユニット 木村延明

(関連資料)

6)農村の草花

■刈り田の宝もの探しにはうってつけの小さな絶滅危惧種 ミズマツバ

そろそろ稲穂が垂れはじめ、稲刈りの季節がやってきます。前回に引き続き、今回も小型の地味な植物を紹介いたします。ミズマツバは水田雑草として各地の水田でかつてよく見られましたが、最近は絶滅危惧種に指定されるほど減少してしまいました。しかし、まだ稲刈り後の刈り田などで丹念に探せば、見つけられる可能性が高い身近な絶滅危惧種であることを知っていますか。

 水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

7)研究者の横顔

■金森 拓也 (かなもり たくや)

金森くんは農業水利施設のストックマネジメントの研究を行う施設保全ユニットでコンクリートの研究に取り組んでいます。

いつも冷静で物静かな印象の金森くんですが、スポーツに長け、マラソン大会では俊足を披露し、農工研の野球部ではキャプテンに任命されるほどのスポーツマンです。研究でもスポーツで培った粘り強さを活かして、活躍が期待されます。

  (他己紹介)本間雄亮

(自己紹介)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【編集発行】
〒305-8609 茨城県つくば市観音台2-1-6
国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究部門
技術移転部 移転推進室 交流チーム