野菜花き研究部門

病害ユニット

左上:トマト黄化葉巻病 左下:トマト葉かび病 右:有機質肥料活用型養液栽培の地下部病害抑制効果

野菜病害の防除は、農薬に大きく依存してきました。農薬の多用は、耐性菌を発達させ、有用微生物への影響も少なくありません。病害ユニットでは、農薬への依存度を低減した総合的病害虫管理技術を開発しています。
トマト黄化葉巻ウイルス(TYLCV)の媒介虫タバココナジラミは、罹病トマトを吸汁してTYLCVを獲得し、健全株を吸汁してTYLCVを媒介します。この媒介虫の行動を阻害することで、媒介を抑制する研究を進めています。トマト葉かび病の抵抗性品種を侵す系統(レース)が相次いで発生し、すべての抵抗性遺伝子が打破され、薬剤耐性菌の発生で防除が困難になっています。そこで葉かび病菌に寄生する微生物を探索し、持続性の高い微生物農薬の開発を進めています。また、有機質肥料活用型養液栽培を確立し、トマト青枯病と根腐萎凋病が抑制されるという発病抑止型土壌と類似の現象を明らかにしました。トマト根にはバイオフィルム(微生物膜)が形成され、1万種の微生物で構成されていました。この微生物群から発病抑止に関わる種を明らかにするため、水耕から培地耕へとシステムを改良して研究を進めています。


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