東北農業研究センター

畑作園芸研究領域

畑作園芸研究領域で研究対象としている主な作物、野菜

東北地域における小麦、資源作物などの畑作物や野菜について、育種・栽培に関係した試験、研究、調査を行っています。畑作園芸研究領域は、畑作物育種、露地野菜、施設野菜・育種の3つのグループから構成されています。

対象品目は多岐にわたります。作物では小麦、大麦、ソバ、ナタネ。野菜ではタマネギ、ネギ、アスパラガス、キャベツ、イチゴ、トマト、ハクサイなどがあります。

小麦 国産小麦を用いたパンや麺への需要が高まっていることを背景に、輸入銘柄に匹敵する品質を有し東北地域の気象生態に対応できる品種の育成に取り組んでいます。特に、育成過程で実需からの意見評価を仰ぎつつ育種プログラムを進めています。

ソバ 東北地域でのソバの作付面積は15,800haと北海道に次ぐ国内有数の産地ですが、収量が全国平均を下回っています。収量増と安定生産を目指して、ソバ新品種の育成、普及に取り組んでいます。

ナタネ ナタネ油は国内で最も消費量が多い植物油です。その多くは輸入品が消費されていますが、輪作体系に導入する作物や国内産 (県内産) ナタネのネームバリューでの販売が進められ、北海道から鹿児島まで日本各地で栽培されています。油かすを飼料として利用できるナタネ新品種を中心に育成育成を進めています。

多くの野菜には、その特性上収穫しにくい時期、いわゆる端境期が存在します。

タマネギ 西日本産と北海道産が出回る間の7~9月が端境期となります。春まき夏どりの作型開発に取り組み、東北各県の試験研究機関や普及機関の協力のもと、この作型の普及や普及する上での問題点の克服に取り組んでいます。

イチゴ 年間を通じて需要があり、特に国内で生産量が少ない夏秋期には海外産によって需要を支えられています。東北地域では、冷涼な夏秋期の気候を活かしてイチゴを生産することができます。東北地域のイチゴ生産に適する新しい品種と栽培技術の開発を行っています。育種選抜には、従来の形質評価に加えて、目的形質に連鎖するDNAマーカーを開発し効率的な選抜育種を転換しています。

ハクサイ ハクサイを低温に遭遇すると花芽が形成され、その後の高温で花芽が伸長します。花芽が伸長すると野菜としての商品価値を失います。DNAマーカーを用いて、低温に遭遇しても花芽の付きにくい画期的な品種を育成中です。

領域長

若生 忠幸 (わこう ただゆき)

所属グループ