東北農業研究センター

畜産飼料作研究領域

畜産飼料作研究領域は、飼料生産グループ飼料利用グループ肉用牛生産グループ飼養管理グループの4つのグループで構成され、東北地域の地帯にある地の利を生かし、肉用牛飼養を中心に耕畜連携による畜産のさらなる活性化を図ることを目的にしています。

具体的には、飼料用米や水田を活用した新規飼料資源である子実用トウモロコシ利用や、それを補完する自給タンパク質源として飼料用大豆の栽培とその調製・飼料特性評価を行います。水稲収穫時に排出される稲わらの特性に応じた調製、保管技術の開発、水田由来の高栄養自給飼料や調製稲わらの特性に応じた肉用牛繁殖牛、育成牛、肥育牛への効率的・効果的な給与技術を開発します。

  • 繁殖牛については、近年問題となっている受胎率の低下を解決するために、分娩後の子宮修復に伴う子宮・卵巣の形態的変化および血流動態との関係を明らかにすることによって、新たな分娩後の繁殖機能回復診断技術を開発し、受胎可能な繁殖牛の効率的な選抜・利用を促し、分娩間隔の短縮を目指します。
  • 子牛の育成技術については、発育を健全に促進させる子牛育成技術を開発すると共に、離乳時のストレス等を睡眠行動を指標に用いて評価する新たな家畜飼養管理評価法の開発に取り組みます。
  • 肥育牛については、高栄養自給飼料によって肥育することで輸入穀物飼料の利用を低減しつつ、肥育期間を短縮することによってコストを低減する技術を開発します。また、給与飼料による影響を受けやすいと考えられる脂肪に由来する特性に注目し、高栄養自給飼料を給与した早期出荷牛の肉質を明らかにします。
  • また、水田等の過湿圃場で栽培が可能で高品質な粗飼料を生産できるライグラス類について、品種育成に取り組むとともに、東北農業研究センターで育成した「東北1号」・「イカロス」などのフェストロリウムとイタリアンライグラス耐雪性早生新品種「クワトロ」の実証栽培試験を通じてその普及を図ります。

領域長

山田 明央 (やまだ あきひさ)

所属グループ