東北農業研究センター

土壌肥料グループ

うね内部分施用同時播種機。トラクター用うね内部分施用機に播種機を取り付け。うね内部分施用では、幅20cm・深さ20cmの範囲に、苦土石灰と化成肥料を同時施用。

土壌肥料グループでは、農産物のヒ素・カドミウムのリスク低減技術、春まきタマネギの適切な施肥管理技術、ダイズの低コスト生産技術、人工湿地を用いた有機性排水の浄化技術、有機資源の利用促進技術などの研究課題を担当しています。

これまでに、ダイズのカドミウムのリスク低減に関しては、土壌の目標pHを6.5として全面施用の苦土石灰量の50%をうね内に部分施用とし、低吸収性ダイズ品種・系統を用いれば、子実カドミウム濃度は普通品種と比べて4割程度低減することを明らかにしました。野菜のカドミウムのリスク低減に関しては、土壌抽出カドミウム濃度を用いて野菜可食部カドミウム濃度の品目間差異を判定する手法を開発し、野菜のカドミウム濃度の低減対策として品目転換を行う場合の可食部カドミウム濃度の低減率を明らかにしました。人工湿地を用いた有機性排水の浄化技術に関しては、産学官の協力により高濃度の畜産排水などを処理できる伏流式人工湿地ろ過システムを開発し、冬期も含めて長期間安定して水質浄化できることを実証しました。設置面積は従来の伏流式人工湿地の1/2~1/5とコンパクトで、低コスト省エネルギーな汚水処理法として、国内外の酪農、養豚、養鶏、食品工場など20ヶ所以上に導入が進んでいます。

現在、黒ボク土における水管理による玄米ヒ素濃度低減技術の実証、春まきタマネギの土壌タイプ別養分管理技術の開発、うね内部分施?による低コストダイズ?産技術の実証、家畜排せつ物等のメタン発酵や堆肥化と伏流式人工湿地による環境保全的な有機資源利用技術の開発、有機質資材による化学肥料削減技術の開発などについて研究を進めています。

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