東北農業研究センター

水田作研究領域

大仙研究拠点での圃場試験

大仙研究拠点は、米どころ秋田県の横手盆地北部の仙北平野にあります。寒冷地北部の内陸部多雪地帯という気象・立地条件を活かして、冷涼な気象と湿潤な水田条件での大規模水田営農を支えるための水稲作および大豆作の研究をしています。

水稲作では湛水直播栽培のさらなる省力・低コスト化、大豆作では乾湿害回避による安定多収生産が目標です。また、大規模水田管理を支援するためのICTを活用した作物生育制御の高度化や持続的な水田輪作を目指した土壌および雑草の適切な管理など、それぞれの専門分野の特徴を活かした研究を進めています。さらに、東北各県の試験研究機関や普及指導機関とも協力しながら、新しい技術を生産現場にあわせて体系化するための現地実証研究にも取り組んでいます。

水稲と大豆の品種育成グループでは、大規模水田営農を支えるための画期的な品種の育成を進めています。様々な特徴を持つ品種を効率的に生み出すために、遺伝子マーカーを利用した選抜技術やゲノム育種の手法も取り入れながら研究しています。

大仙研究拠点は明治29年に農事試験場陸羽支場として当時の秋田県仙北郡花館村 (現在の大仙市大曲朝日町) に開設され、明治41年に石名坂圃場 (後の刈和野試験地) が設置されました。これまで地域の協力を得ながら、100年以上にわたり水田作技術の開発と品種開発を通じて寒冷地の水田農業の発展に貢献してきました。それら長年にわたる研究の蓄積を活かしながら、これからも本地域における水田農業のあるべき姿を目指して水田作研究を進めて参ります。

領域長

高橋 茂 (たかはし しげる)

所属グループ