中央農業研究センター

新技術の出前技術指導

平成28年度出前技術指導

中央農業研究センターでは、今までに新技術の出前技術指導を行ってまいりましたが、平成28年度も出前技術指導を実施致します。

以下に平成28年度に実施する出前技術指導の概要を記載しましたので、その留意事項をご確認の上、連絡窓口にお申し込みください(時期や内容、応募状況により対応出来ない場合もあります)。

1. 作業競合や降雨による播種の遅れを解決したい方へ

汎用不耕起播種機を用いた水稲乾田直播・麦類・大豆播種への利用技術

28年度の留意事項

      • 指導内容
        • o 汎用型不耕起播種機を用いた大豆の不耕起狭畦密植栽培に関する技術情報の提供および実技・実演を行います。実際に、作業機の操作性の確認や播種作業の様子を見て頂くことができます。また、水稲乾田直播や麦類の不耕起栽培についても情報提供します。
      • 注意事項その他
        • 実演では、汎用型不耕起播種機をデモ機として用意します。 作業に適合するトラクタは90馬力クラスです。トラクタを準備できない場合は別途ご相談下さい。 また、種子、肥料その他の資材はご用意下さい。
          実演、デモ機の貸出は以下の用途に限らせて頂きます。
        • ・実際に使用する圃場での性能確認
        • ・操作性、操作方法の確認
        • ・研修会などによる技術普及
        デモ機のみの長期間の貸出は対応いたしかねます。詳しくはお問い合わせ下さい。

2. 重粘な土壌で排水が不良な地域の大豆湿害対策の切り札、麦・野菜にも利用

耕うん同時畝立て播種技術による水田転換畑の大豆・麦類等の汎用利用

28年度の留意事項

      • 指導内容
        • 未耕うん圃場において、耕うん・畝立てから播種までの作業を1工程でできる、耕うん同時畝立て作業機による狭畦大豆栽培などの播種作業の実演・実技を行います。実際に、作業機の操作性、畝立ての出来具合などを見て、試すことができます。栽培様式等をお問い合わせください。
        • 実演では、耕うん同時畝立て用ロータリと播種機のデモ機を用意しますので、その他の種子・資材などはご用意ください。
          畝立てができるアップカットロータリは、耕うん作業幅160cm(本体約74万円)、耕うん作業幅220cm(本体約120万円)および、耕うん作業幅150cm,170cm,180cm,240cmのロータリがあります。また、これらは市販化されています。適応トラクタは、耕うん作業幅150~180cmで30~50PS、220cmで70~85PS、240cmで70~100PSとなっています。
          例えば、耕うん作業幅160cmのロータリでは、「2条畝立て、条間75cm」または「平高畝、多条播(4~5条程度)」が可能です。
      • 注意内容
        • (1) デモ機のみの貸出は対応いたしかねます。
        • (2) 実演後、ご自身でお試しいただけますデモ機の貸出についてもご相談ください。ただし、長期間の貸出はできかねます。
        • (3) デモ機の使用目的は、以下の用途に限らせていただきます。
          • 普及機関、公設試などによる技術普及のための利用。
          • 耕うん同時畝立て播種機を実際の使用環境でお試しいただき、機械性能や栽培などの確認のための利用。
        • (4) 出前技術指導を希望される場合、必ず担当する普及機関などを窓口にしてお申し込みをお願いいたします。
        • (5) 簡単なアンケートにご協力をお願いします。
        • (6) 実演・実技やそれに伴うデモ機の運搬等は出前技術指導実施要領に沿って行います。細かい部分や不明な部分は、担当窓口にお問い合わせください。
        • (7) 他の出前技術指導や業務の都合などにより、ご希望に沿えない場合がありますので、あらかじめご了承ください。
        • (8) 原則、複数年にわたる出前技術指導によるデモ機貸出は行いません。
        • (9) デモ機を希望される場合、装着するトラクタのフロントウェイトやヒッチなどの装備状況により装着ができない場合があります。

3. ピーマンモザイク病でお困りの農家の皆様方へ

ピーマンモザイク病を予防する植物ウイルスワクチンの利用技術

28年度の留意事項

      • 指導内容
        • o 土壌伝染するピーマンモザイク病に卓効を示す臭化メチル剤は、地球のオゾン層を破壊するため日本では2012年末日に全廃されました。 そこで、臭化メチル剤の代替技術として開発したピーマンモザイク病を予防する植物ウイルスワクチン『グリーンペパーPM』(生物農薬:第23136号 殺菌剤)の技術指導を行います。
          ピーマン・トウガラシ農家が準備された定植前の苗に対して、本ワクチンの接種方法を実演・実技で紹介します。自家 育苗苗、購入苗のどちらにも対応できます。また、モザイク病を含めピーマン・トウガラシの安定生産に向けた病害虫の総合防除対策についてもご相談に応じます。詳しくは病害研究領域担当者へお問い合わせください。
      • 注意事項
        • (1) 出前技術指導を希望される場合、最寄りの都道府県の普及機関へ事前のご相談をお勧めいたします。
        • (2) 実演ではワクチンを中央農研で用意しますので(無料)、ピーマン・トウガラシの苗、作業現場の提供などをお願いします。

 

4. ナス科果菜類の青枯病でお困りの農家の皆様方へ

「高接ぎ木法」及び「多段接ぎ木法」によるナス科果菜類の青枯病防除

28年度の留意事項

      • 指導内容
        • 従来の接ぎ木位置よりも高い位置で接いだ「高接ぎ木法」及び、異なる抵抗性を持つ台木品種を「台木」及び「中間台木」として組み合わせた「多段接ぎ木法」を用いたナス科果菜類(トマト、ナス及びピーマン類)の青枯病等の土壌病害防除法に関する技術指導を行います。また、両接ぎ木法と組み合わせる土壌消毒等の予防的措置技術についても情報を提供します。詳しいことは病害研究領域担当者にお問い合わせください。
      • 注意事項
        • 出前技術指導を希望される場合、最寄りの都道府県の普及機関へ事前のご相談をお勧めいたします。

5. イネ縞葉枯病でお困りの農家の皆様方へ

イネ縞葉枯病ウイルスの防除対策及び保毒虫検定法に関する技術指導

28年度の留意事項

      • 指導内容
        • 関東以西の一部地域において「イネ縞葉枯病」の発生面積が拡大傾向にあり、減収要因の一つとなっています。本病の原因となる「イネ縞葉枯ウイルス」を体内に保有する「ヒメトビウンカ」の発生量を把握する方法を指導します。また、被害を軽減する上で参考となるヒメトビウンカおよびイネ縞葉枯ウイルスの発生生態について解説します。
      • 注意事項
        • ヒメトビウンカの発生量やイネ縞葉枯ウイルスを保毒するヒメトビウンカの割合(保毒率)は都道府県の病害虫防除所でも行っていますので、まずはお近くの病害虫防除所にご相談下さい。

背景とねらい

中央農研で研究開発した新技術の農業者への普及に当たっては、その技術の良さを広く農業現場に積極的にPRすることが、研究機関としても求められて います。そこで、先進的・意欲的な農業者がその新技術を試行・実証できる機会を提供し、新技術の良さを直接体験することによって、新技術の普及の加速化、 効率化を図ることをねらいとしました。すでに新技術を導入している農業者を研究協力員として認定するとともに、現地実証にチャレンジする意欲のある農業者 を広く募集し、農業者主体の現地試験を支援する技術指導体制の整備を行いました。なお、現地所管の都道府県の試験場・普及センターには事前に情報提供するとともに、現地試験のパートナーとしての協力を要請し、連携関係を強めながら実施します。

技術指導支援体制の具体的内容

1. 研究協力員制度

新技術の現地実証試験に協力する先進的な農業者を、中央農研の研究協力員に認定します。この研究協力員を拠点として、研究協力員が主体となって行う実証試験を通して、新技術の現地実演や講演会等を行い、周辺地域へのPR、普及を行います。

2. 出前技術指導

新技術に対して、現地の農業者等からの技術指導(説明会・講演会・実演会)の要望がある場合、研究担当者を現地に派遣し、現地において技術指導を行います。なお、中央農研が保有する試作機械を用いる場合、現地に一定期間持込んで現地指導(試行・実証)を行いますので、出前技術指導実施要領をよく読んで頂いて内容をご理解の上、お申し込みください。

法人番号 7050005005207