中央農業研究センター

耕うん同時畝立て播種技術による水田転換畑の大豆・麦類等の汎用利用

重粘な土壌で排水が不良な地域の大豆湿害対策の切り札、麦、野菜等にも利用

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狭畦大豆播種(2.2m作業幅)

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小麦播種(1.6m作業幅)

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狭畦大豆播種(播種後20日目)

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飼料用とうもろこし播種(1.6m作業幅)

目的

北陸地域などの水田では、重粘な土壌が広く分布しているため、転換畑で大豆を栽培する場合、湿害が問題になります。そのため、耕うんと同時に畝立てを行い、大豆を播種することにより、湿害を軽減する作業技術を開発しました。

作業機の特徴

作業機は、重粘な土壌で土が細かくなりやすいアップカット(逆転)ロータリを使用しています。その耕うん軸を改造し、耕うん爪の取り付け方向を変えられるようにしました。耕うん爪を畝の中心に向けて、曲がりを揃えて取り付ることで、耕うんと同時に畝を作ることができます。さらに後方に施肥・播種機を取り付けていますので、耕うん・畝立て・施肥・播種の作業をすべて1工程で行うことができます。

作業精度・能率等

作業機の耕うん幅は150,160,170,180cmと220,240cmです。そのため、一行程で70-80cmの畝を2もしくは3条作ることができま す。また爪配列を変えて平高の畝を作ることもできます。畝の高さは約10cm程度で、作業能率は1日当たり約1ha(2条用)、1.5ha(3条用)です。また作業できるトラクタは約30~45馬力(2条用)、60~100馬力(3条用)程度です。

技術の特徴

最初から畝の上に大豆を播種するため、地下水位が低く土壌水分も低くなります。また土の中へも酸素が十分に行きわたるため、大豆の生育が盛んになります。特に湿害が発生する圃場では、分枝が多く発生し、莢数が増加して、大豆収量が1~2割増加します。さらに大豆の粒径も大きくなります。作業機は本体価格約74万円(2条用)、120万円(3条用)で松山(株)(ニプロ)から販売されています。

大豆播種の仕様で飼料用トウモロコシの播種ができます。耕うん配列を変更し、畝形状を平高畝にすることにより、そばや麦の耕うん同時畝立て播種を行うことができます。エダマメの耕うん同時畝立てマルチ直播作業も可能です。重粘な土壌以外でも湿害の発生する圃場や砕土性が低下する圃場で効果が期待されます。詳細はお問い合わせください。

留意事項

畝立て栽培でも地表排水の促進は重要なので、畝間を明渠につなぎ、畝間の水が排水されるようにすることが重要です。

その他

出前技術指導を希望される場合には、担当する普及機関などを窓口にお申し込み下さい。

技術内容問い合わせ先

北陸研究拠点
Tel:025-523-4131(代表) Fax:025-524-8578(新潟県上越市)

申込みは連絡窓口をご覧ください。

法人番号 7050005005207