中央農業研究センター

イネ縞葉枯病ウイルスの防除対策及び保毒虫検定法に関する技術指導

目的

  • 関東以西の一部地域においてイネ縞葉枯病の発生面積が拡大傾向にあり、減収要因の一つとなっています。
  • 本病はヒメトビウンカにより媒介されるイネ縞葉枯ウイルスが原因であるため、ウイルスを保有するヒメトビウンカの割合(保毒虫率)が発病に大きく影響します。栽培現地の保毒虫率を把握し、適切に防除を行うことで、本病による被害を軽減することが出来ます。
  • •そこで、ヒメトビウンカのウイルス保毒率を簡単に把握する方法を開発しました。

図1

(左)イネ縞葉枯病を発病したイネ(コシヒカリ)
新葉が退色し、垂れ下がって枯死します。
ゆうれい症状とも呼ばれます。
(右上)イネ縞葉枯病を媒介するヒメトビウンカ
(右下)イネ縞葉枯ウイルスの電子顕微鏡写真

技術の特徴

  • 下図の手順によりイネ縞葉枯ウイルスを保有するヒメトビウンカを簡便に検出できます。
  • 500検体の保毒虫検定を行うための所要時間は約3時間です。
  • 1検体当たりの費用は約20円(500検体を処理した場合)です。

図2イネ縞葉枯ウイルス保毒虫検定の概略

図3

保毒虫検定のためのヒメトビウンカの処理法
虫体をピンセットで挟むだけで良い。

図4

結果の判定
反応液が黄色に発色した場合、そのヒメトビウンカは
イネ縞葉枯ウイルスを保有していると判定します。

留意事項

  • ヒメトビウンカの発生量や保毒虫率の調査は都道府県の病害虫防除所でも行っていますので、まずはお近くの病害虫防除所にご相談下さい。
  • イネ縞葉枯ウイルスを保有するヒメトビウンカの検出には検査試薬を使用します。実習に用いる器具や試薬は中央農業研究センターが準備します。なお、使用する試薬に毒劇物は含まれませんので、安心してご使用できます。

技術マニュアル

関連リンク

その他

  • ご要望に応じて、被害を軽減する上で参考となるヒメトビウンカおよびイネ縞葉枯ウイルスの発生生態についても解説します。下記問い合わせ先にご相談下さい。

技術内容問い合わせ先

  • 中央農業研究センター イネ縞葉枯病対応窓口
  • Email: rsv_web(at)ml.affrc.go.jp Tel: 029-838-8885
法人番号 7050005005207