食品研究部門

健康・感覚機能グループ

近年、健康の維持や増進に役立つ食べ物の成分が明らかになってきており、食は空腹を満たすだけではなく、健康長寿を支えるものとして関心が高まっています。食の健康機能性を享受するためにはバランスのよい食事が基本ですが、食事バランスの乱れを自覚することは簡単ではありません。そこで私たちは、食べ物の新たな健康機能を明らかにすることに加えて、摂取した食べ物の状態を非侵襲で測ることにより食事バランスを知るための研究を進め、健やかな体を支える食の提供に貢献します。
一方で食は、おいしさ、楽しさ、安心といった"こころ"の豊かさにも必須なものです。「おいしさ」の理解が難しいのは、食べ物の種類が多いだけではなく、食べる側の身体、食べ方、好みが人によって異なることにあります。そこで私たちは、食べ物の構造や成分と、食べ方や感じ方の個人差の関係から、おいしさを理解しようと研究しています。一人一人がどうやって食べ物を噛んで味わっているのか、味わったことで体がどのように反応するのかを明らかにすることで、個人に合った食の提供を目指します。

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