生物機能利用研究部門

ゲノム編集技術グループ

ゲノム編集技術は、標的とした遺伝子の配列だけを特異的に改変する手法であり、農作物の新しい育種法として急速に導入が進んでいます。今後は、多様な品種開発ニーズに的確に対応できるように、技術的な洗練度を一層高めることが重要になってきます。
ゲノム編集技術グループでは、(1)一塩基レベルで設計通りに塩基配列を改変できる精密なゲノム編集技術、(2)国内で開発されているゲノム編集酵素の農作物への利用技術、(3)短時間での品種開発を可能とするゲノム多領域同時改変技術、などを開発することにより、ゲノム編集技術の適用範囲の拡大を図っています。また、ゲノム情報を活用して新たな育種ターゲットとなるゲノム領域を発掘し、そこをゲノム編集で改変することにより、(4)遺伝子の発現を精密に調節する技術、の開発も進めています。これらの成果を統合することにより、我が国オリジナルなゲノム編集システムを構築し、画期的な新品種開発の加速をめざします。

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