作物研究所

水稲品種開発・利用プロジェクト

イネゲノムの情報を活用し、新しい稲と米の開発を目指す!

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米は日本人の主食として長い歴史を持っています。しかし、生産過剰のなかで、美味しいだけでなく、米粉などの原料用まで様々な特性を備えた新しい品種が求められています。

私たちは、DNAマーカー選抜技術などを利用して育種の効率化を進め、画期的品種の育成を目指します。

品質の特徴を活かす!

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一粒が0.02gの「米」。この米は炭水化物やタンパク質等の栄養バランスが優れているばかりでなく、お酒やお菓子、パンや麺、食用油、医薬品や化粧品・健康食品等、幅広く利用されています。

私たちは、「米」の品質特性を活かして、多面的に有効利用することを考えて仕事を進めています。

水稲品種開発・利用プロジェクトでは

top5食料自給率向上を目的に、北海道~九州の各地域に適した低コスト栽培向けの業務用・加工用品種を育成するとともに、米粉等への利用技術や米の未利用機能を活用した加工利用技術の開発を進めます。

  • 気象変動に対応し、低コスト栽培に適した業務用向け主食用水稲品種の育成
  • 低コスト生産を可能とする米粉パン、米粉麺用等加工向け多収水稲品種の育成
  • 野生稲由来の実験系統群の作出・評価と育種素材の開発
  • 米粉利用などに適した穀粒成分特性の解明と利用技術の開発
  • 需要拡大のための米の未利用成分新規素材の特性解明と利用技術の開発

 

プロジェクトの背景

食料自給率の向上と新たな米の利用技術

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日本の食料自給率は約40%であり、食料の過半を海外に依存している状況が続いています。そこで水田を有効に活用して食料自給率を高め、私たちの生活や食卓を豊かにすることが重要です。

そのためには、水稲を「飼料や米粉パンや麺、食用油、医薬品や化粧品・健康食品等を生産する資源」として一層活用することが必要とされます。そこで、安全性や美味しさに加えて、優れた栄養性や加工適性等の品質を追求し、これら品質の特徴を活かした米の多用途利用、有効利用するために、米品質研究分野と稲育種研究研野が共同してプロジェクトを進めていきます。

低コスト生産向きの品種や外食・中食産業向きの品種

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日本の米は世界的に価格が高いとされます。これは、生産コストが高いためです。そのため、田植えをしなくともよい品種や農薬を使わなくともよい品種などの生産コストの低い品種が必要とされています。

また、自宅での食事以外に、外食やコンビニ弁当の需要が増えつつあります。こうした用途には、安い米で、しかもそれぞれの調理に適した美味しい米が求められます。


イネゲノム情報を活用した品種育成

イネの遺伝・育種研究の進展により、多くの有用形質に関わる遺伝子の位置が明らかになってきました。イネゲノム情報を利用したDNAマーカー選抜技術を実際の品種育成に応用することにより、複数の有用遺伝子を既存の実用品種へ同時に導入したり、育種の効率化を図ることが可能となります。

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