作物研究所

麦・大豆遺伝子制御プロジェクト

麦・大豆の難関形質の改善を目指す

日本における大豆や麦の水田転換畑での栽培において、日本の気候特有の問題があり、大豆や麦の湿害や麦の穂発芽などが発生します。これらを、従来の育種法で克服することは難しく、そのためこれらは難関形質と呼ばれています。

我々は、分子生物学的手法を駆使して、これらの難関形質を改善し、大豆や麦の収量や品質の向上を目指しています。

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麦・大豆遺伝子制御プロジェクトでは

分子生物学的手法を用いて、大豆や麦の湿害耐性および麦の穂発芽耐性を向上させるために、大豆や麦の湿害が起こる機構や麦の種子の休眠機構を遺伝子、タンパク質、代謝産物レベルで解析しています。

さらに、これらの基盤的研究から得られる有用な遺伝子を活用するために、大豆や麦に遺伝子を導入しています。

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プロジェクトの背景

日本における大豆や麦の生産は、我が国の自給率を上げるために非常に大切なことです。しかし、初夏に雨の多い日本の気候は、従来の大豆や麦の品種の栽培に必ずしも向いていない場合があります。

また、もともと水田であったところでの大豆や麦の栽培は、乾いた土壌を好む作物に、時として湿害をもたらし、収穫量の大幅な減少を引き起こします。このような日本特有の気候や圃場の事情に適する湿害耐性を持つ大豆や麦、穂発芽耐性をもつ麦の育成は、従来から試みられていましたが、満足できる品種の育成には至っていません。

そこで、本プロジェクトでは、大豆や麦の生産安定に関わる重要形質である湿害耐性および穂発芽耐性を解決しようとしています。そのために、作物学、植物生理学、遺伝学、生化学、分子生物学、遺伝子工学の研究の専門家が集結し、研究にのぞんでいます。現在、これらの多方面の分野の研究者が湿害発生機構の解明に取り組み、研究成果も実りつつあります。

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トピックス

国際シンポジウム「第3回農学プロテオーム研究の最前線~プロテオミクス技術は農林水産分野の研究にいかに貢献できるか~」を開催します。 (平成23年11月8日~10日)

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