果樹茶業研究部門

遺伝資源ユニット

モモ在来品種の探索、現地では穂木や果実を収集するとともに、来歴の聞き取り、生育状況や樹性などの調査を行います。

遺伝資源ユニットでは、ジーンバンク事業における果樹サブバンクとして国内および海外を対象にして果樹遺伝資源の収集と分譲に関する業務を行っています。遺伝資源の収集では、農家や自生地に赴き探索、調査、収集を行う場合もあります。このうち海外から導入した遺伝資源に関しては、種苗とともにウイルス病などが日本に侵入して広がることを防ぐため、植物防疫の観点から特別な許可を受けた施設においてウイルスフリー化する無毒化事業を行っています。
果樹の遺伝資源には、カンキツやリンゴなどの主要樹種のみでなく、アケビなど地域特産的に栽培される果樹も含まれ、その種類は多岐にわたります。また主要樹種についても在来品種や近縁野生種は、台木や育種親として利用される場合があるので重要な遺伝資源と位置づけられます。従って遺伝資源の収集、評価および利用は様々な観点から行う必要があります。遺伝資源ユニットではニホンナシやカキなどで、これまであまり利用されてこなかった海外の在来品種など、多様な遺伝資源を活用した育種素材の開発およびそれに関連した研究を進めています。


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