果樹茶業研究部門

リンゴ研究領域(盛岡)

世界最大リンゴ品種「ふじ」の原木。「ふじ」は当研究領域で育成され、70年以上経っても原木は大事に保存されています。

リンゴ研究領域は、我が国のリンゴ開発研究の中心として、公設試験場、大学、民間と連携し、新品種育成、栽培、貯蔵、病害虫防除などの技術開発を進めています。これまで、「ふじ」などの大品種を世に送り出し、日本のリンゴ産業の発展に大きく貢献しています。近年では、温暖化や担い手の高齢化などの諸問題を克服し、輸出などの攻めのリンゴ産業への転換を図るため、果実着色に優れた新品種の開発、加工用等果実の安定着色省力生産技術の開発、および天敵等を活用した病害虫の効果的防除などの技術開発に力を入れています。
品種開発に関しては、安定して着色する早生又は中生のリンゴ品種の育成に加えて、カラムナー性、自家和合性、単為結果性、自家摘果性など省力栽培を可能にする夢の品種の開発を試みています。さらに香り等の優れたリンゴ育種素材の開発も始めました。
栽培生理研究に関しては、加工用リンゴを対象に、省力樹形であるカラムナータイプ品種や摘果剤などの利用により労働時間を生食用慣行の1/3に削減する技術や、赤果肉リンゴを安定的に着色させ保存する方法、ジュースやシードル用の果汁原料生産として超多収生産する技術などの開発を行っています。また、高品質リンゴの周年販売に向け、長期貯蔵法や鮮度評価法などの開発も行います。
病害虫防除に関しては、果樹園の下草をコントロールし、ハダニ等を捕食する土着天敵を増やして、ダニ剤の散布回数を減らす方法を開発中です。これが実現すると、収穫前のダニ剤散布を無くすことができるようになります。


領域長

岩波 徹(いわなみ とおる)

所属研究ユニット

法人番号 7050005005207