果樹茶業研究部門

育成品種紹介

茶の品種一覧

品種の名称公表日概要
せいめい 2017年1月30日

「せいめい」は色沢と滋味に優れており、「やぶきた」より摘採期が早く、やや早生の品種です。また、「やぶきた」や「さえみどり」と比べて、露地および被覆栽培での収量・品質が優れ、特に被覆栽培を行う、かぶせ茶、抹茶等の高品質緑茶の製造に適しています。栽培適地は広く、「やぶきた」が栽培できる主要な茶産地に導入できます。
なんめい 2012年9月12日

「なんめい」は、茶の主要な病害虫であるクワシロカイガラムシと輪斑病に強度抵抗性、炭疽病に中度抵抗性の緑茶用品種。早生であり暖地での栽培に適している。農薬使用量の削減が期待され、有機栽培や無農薬栽培など輸出向け栽培にも適した品種。
さえあかり 2010年7月21日

「さえあかり」は、一番茶だけでなく夏茶も製茶品質が優れ、収量も多い緑茶用品種。「やぶきた」よりも炭疽病・輪斑病に対して強く、摘採期は早生品種「さえみどり」と中生品種「やぶきた」の中間です。
サンルージュ 2009年8月18日

新芽中のアントシアニン含量が高く、炭疽病、輪斑病に抵抗性を示し、栽培特性に優れたタイプの茶品種。
しゅんたろう 2009年6月29日

種子島などの暖地で栽培される極早生の茶品種「くりたわせ」より摘採適期が2日早く、製茶品質が優れ、炭疽病、輪斑病に強い緑茶用品種「しゅんたろう」。
茶中間母本農4号 2005年6月23日

 「さやまかおり」由来のクワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を有し、これに連鎖するDNAマーカーにより後代の選抜が可能である。また炭疽病、輪斑病にも抵抗性であり、耐病虫性の交配母本として有用である。同時に緑茶品種の細胞質の多様化にも貢献できる。
茶中間母本農5号 2005年6月23日

 「さやまかおり」由来のクワシロカイガラムシ抵抗性遺伝子MSR-1を有し、これに連鎖するDNAマーカーにより後代の選抜が可能である。また炭疽病、輪斑病にも抵抗性であり、耐病虫性の交配母本として有用である。同時に緑茶品種の細胞質の多様化にも貢献できる。
茶中間母本農6号 2005年6月23日 チャの近縁野生種Camellia taliensis とチャの 「おくむさし」の種間交雑から新芽のアントシアニン含有率が高い「茶中間母本農6号」を育成した。この系統を母本に用いると、アントシアニン含有率が 0.7%以上の高含有個体を高い頻度で作出することができる。
そうふう 2002年12月16日

‘そうふう’は花香を有し、新香味緑茶および半発酵茶に適する新品種である。早生であるため晩霜害の少ない温暖地・暖地が適地である。夏茶はやや渋みが強いため、一番茶を緑茶、夏茶を半発酵茶とするのが望ましい。
はるみどり 2000年12月22日

一番茶の萌芽期および摘採期は、中生の‘やぶきた’より5~6日遅い晩生種である。早生、中生品種と組み合わせ ると、摘採期の幅が1週間程度広がる。耐病性は炭疸病にはやや強、もち病には中、輪斑病 には弱である。寒害(赤枯れ、裂傷型凍害)には強い。生葉収量は‘やぶきた’より多収である 。煎茶としての品質は、外観は鮮緑色で細よれし優良である。滋味は渋みが少なくて、うま味が強いのが特徴である。
茶中間母本農3号 1999年3月18日

 
りょうふう 1999年3月18日

 
茶中間母本農2号

農業生物資源研究所放射線育種場のガンマ-フィ-ルド内の‘やぶきた’から自家和合性の高い枝変わり系統 ‘IRB89-15’を選抜し、‘茶中間母本農2号’として登録した。本品種の持つ高い自家和合性は後代に遺伝するため、自殖により純度の高い実生品種の 育成が可能になった。
べにふうき

輪斑病、炭疽病に強く減農薬で栽培可能。 多収であり、紅茶系の品種としては耐寒性が強く、樹勢が強い。軽く萎凋することにより、ダージリンフレーバーが発揚する。 抗アレルギー作用が研究されている、メチル化カテキン(エピガロカテキン-3-O-(3-O-メチル)ガレート)を多く含む。メチル化カテキンは、発酵に より消失するので、緑茶か包種茶に製造する必要がある。