畜産研究部門

食肉用家畜研究領域

畜産物に対する消費者ニーズの多様化や海外への畜産物の販路拡大に対応した畜産物の生産が求められています。一方、畜産業に由来する温室効果ガス排出、家畜伝染病への対応も必要です。食肉用家畜研究領域では、これらの課題を解決するため肉用牛、豚、家禽における育種改良、飼養管理技術、畜産物の評価に関する技術開発に取り組んでいます。
多様なニーズに対応した畜産物生産のために、官能試験や消費者嗜好調査、化学分析等の多彩な手法を用いて食味等の食肉品質の新たな評価指標を開発します。さらに、新たな評価指標を用いた育種手法と飼養技術を開発し、ニーズに対応した畜産物の生産に寄与します。また、畜産業に由来する温室効果ガス排出削減のために、鶏・豚排泄物由来のN2O排出を5%削減する飼養管理技術の開発に取り組んでいます。家畜伝染病の流行による家畜遺伝資源喪失を防ぐため、鶏において効率的な始原生殖細胞の保存・利用技術開発に取り組むことにより、日本固有種を親とする地鶏等の安定生産に貢献します。

領域長

石井 和雄(いしい かずお)

所属研究グループ