畜産草地研究所

写真で見る繁殖技術

牛の胎子発育

1)妊娠初期の子宮

妊娠初期の子宮

1)発生の過程において受精から主な組織、器官が分化形成されるまでを胚子期、それ以後を胎子期とよび、区別しています。牛では妊娠の1ヶ月まで(米国では45日)が胚子期、それ以降を胎子期としています。牛の妊娠期間は280日前後です。

妊娠した子宮とその中にある胎膜に包まれた胎子を順を追って紹介します。妊娠50日齢の牛子宮です。黄体がある左側の子宮角が太くなっています。

2)妊娠60日

妊娠60日の胎膜に包まれた胎子

2)妊娠60日の胎膜に包まれた胎子です。胎膜は胎子を直接包んでいる羊膜と、それを大きく包んでいる尿膜の2種があり、胎子を胎水に浮かべ保護しています。

妊娠33日の双子妊娠子宮

妊娠33日の双子妊娠子宮

33日目の妊娠子宮です。両側の卵巣に黄体があり、双子でした。

妊娠日齢33日齢の胎膜と胎子

妊娠日齢33日齢の胎膜と胎子

それぞれの子宮角に胎子がいました。

妊娠40日齢の胎膜と胎子

妊娠40日齢の胎膜と胎子

2重の胎膜に包まれて、胎水中に浮かんでいます。

3)推定妊娠40~50日の胎膜と胎子

推定妊娠40~50日の胎膜と胎子

3)推定妊娠40~50日の胎膜と胎子です。胎子は羊膜に包まれています。羊水量は30cc胎子の重さは6gです。

4)推定妊娠日齢70~80日齢の胎膜と胎子

推定妊娠日齢70~80日齢の胎膜と胎子

4)羊水は110cc、尿膜水140cc 、胎子重量は78gです。

5)推定妊娠日齢80~90日齢の胎子

推定妊娠日齢80~90日齢の胎子

5)胎子重量は145gです。

6)推定妊娠日齢90~100日の胎膜と胎子

推定妊娠日齢90~100日の胎膜と胎子

6)羊水は620cc、尿膜水290cc、胎子重量は206gです。

7)推定妊娠日齢110~120日齢の羊膜中の胎子

推定妊娠日齢110~120日齢の羊膜中の胎子

7)羊水は1650cc、胎子重量は718gです。なお妊娠日齢は胎子の鼻先から尾の先端までの長さなどを計測することによって推定できます。また睫毛 の状態や眼瞼の状態などでも推定できます。妊娠月齢と大きさの関係は、おおよそ体長が(妊娠月齢)X(妊娠月齢+2)cmになります。3ヶ月ですと、 3x5=15cmということになります。

8)推定妊娠日齢110~120日齢の胎子

推定妊娠日齢110~120日齢の胎子

8)胎子重量は718gです。

9)推定妊娠月齢6.5ヶ月の胎子

9)12Kgの大きさです。皮膚に色素が沈着していますが、毛は一部に生えていますが、まだ全身には及んでいません。

10)双子妊娠子宮

双子妊娠子宮

10)右と左の卵巣に黄体があります。

11)双子の牛の胎膜と胎子

双子の牛の胎膜と胎子

11)推定妊娠日齢70日です。牛の異性双子の場合、発生、分化が速く進む雄の胎子の影響を受け、雌の胎子が出生後不妊になる例がほとんどです。このような不妊の雌牛はフリーマーチンといわれます。

一部未だ未完成です。
ご助言やご意見などは、お問い合わせフォームまで

 

※各画像の著作権は、農研機構にありません。ご利用にあたっては、お問い合わせフォームからご確認をお願いいたします。