農村工学研究部門

農村工学研究部門メールマガジン

メールマガジン第90号(2017年9月号)

目次

1)トピックス
2)イベント情報
3)新技術の紹介
4)メッセージ
5)農村工学通信より
6)農村工学研究部門の動き
7)ズームイン
8)こんにちは農業農村
9)農村の草花
10)研究者の横顔

1)トピックス

■【プレスリリース】農業水利施設の管理を地図上に記録して効率化

分水ゲートや開水路などの農業水利施設の管理ノウハウを地図上に記録し参照できる「水利施設管理台帳システム」を開発しました。
このシステムを利用して記録をデータベース化することで、施設の管理ノウハウや老朽化状況、ゲリラ豪雨などの災害記憶を将来に継承でき、日常の管理にも役立てられます。

システムの操作は、現場の状況をモバイル機器を使って写真やメモで記録したり、専用の台帳フォームに情報を入力するだけと簡単です。これまでのノウハウの伝承が困難だった小規模の土地改良区での管理にも適しています。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/077297.html

■「田んぼの水管理をICTで遠隔操作・自動制御」が「NARO Research Prize 2017を受賞」

9月22日にNARO Research Prize 2017の授賞式が行われ、普及成果情報「田んぼの水管理をICTで遠隔操作・自動制御」が選定され、この技術を開発した当研究部門農地基盤研究領域水田整備ユニットの若杉上級研究員が表彰されました。

NARO Research Prize2017とは、農研機構の28年度の主要な研究成果の中から、社会的、経済的、または学術的にインパクトの高い優れた研究成果を選定し、表彰するものです。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL 関連資料)

(1)農研機構ウェブサイト
http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/research_prize/index.html
(2)受賞者写真
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/01-02.pdf

2)イベント情報

■平成29年7月九州北部豪雨緊急調査報告会

8月30日(木)、平成29年度農業農村工学会大会講演会において、農業農村工学会の主催で50数名の参加のもと「平成29年7月九州北部豪雨緊急調査報告会」が開催されました。

企画管理部 災害対策調整室長 梶原義範

(関連資料)

(1)報告
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/02-01-01.pdf
(2)チラシ
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/02-01-02.pdf

■「管水路の漏水を検知する小型潜水艦ロボット」をJSTフェア2017に出展(報告)

8月31日から9月1日に東京ビックサイトにおいて開催された「JSTフェア2017」に、「パイプラインの漏水位置を探査する小型潜水艦ロボット」を展示しました。

この技術は、SIP戦略的イノベーション創造プログラム「インフラ維持管理・更新・マネジメント技術開発」において開発したもので、近年漏水事故が多発している小口径の農業用パイプラインの漏水箇所を無人で点検する小型潜水艦のようなロボットです。

施設工学研究領域 施設保全ユニット上級研究員 森 充広

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/02-02.pdf

■2017年度日中土地改良交流セミナー参加報告

9月6日(水)、北京で開催された2017年度日中土地改良交流セミナーに参加してきましたので、その概要を報告します。

本セミナーは、日本の農林水産省農村振興局と中華人民共和国・水利部国際合作・科技司が2016年締結した土地改良分野の交流に関する討議記録に基づき行われるもので、昨年の日本での開催に続き、今年で2回目です。参加者は、日本側が農水省担当者のほか、土地改良区関係者、民間コンサルタントなど31名、中国側から水利部関係者、各地の水利委員会関係者など37名でした。

農地基盤工学研究領域 用水管理ユニット長 進藤惣治

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/02-03.pdf

■実用新技術講習会及び技術相談会」の開催案内(参加者募集)

11月1日(水)に、東京大学弥生講堂一条ホールにおいて、「実用新技術講習会及び技術相談会」を開催します。

本講習会では、「SIPのレジリエントな防災・減災機能の強化」に関する研究成果の報告を行います。また、最近開発した新技術(15テーマ)について、開発した研究者がポスターセッション形式(直接対話)で紹介します。

来場された皆様が日頃から抱える現場での技術的課題や疑問に、専門の研究者が直接お答えします。

皆様のご来場をお待ちしています。

技術移転部移転推進室長 野道彰一

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/publicity_report/press/laboratory/nire/076875.html

■アグリビジネス創出フェア2017出展内容決定(再掲)

来る10月4日(水曜日)~6日(金曜日)にかけて東京ビックサイト東7ホールにて開催される「アグリビジネス創出フェア2017」に農研機構が出展いたします。

農村工学部門は、生/0521ブースにて出展する予定です。
また、今年は、セミナーセッションA313にも参加します。出展内容等については、公式HP等でも公開されています。ご期待ください。

日時 平成29年10月4日(水曜日)~6日(金曜日) 10時00分~17時00分
場所 東京ビックサイト 東7ホール
http://agribiz-fair.jp/

【農村工学部門の展示及びプレゼン内容】
農村工学部門は、生/0521ブースにて主に以下の内容で展示を行う予定です。

  • 「カットドレーンmini」
  • 「水利施設管理台帳システム」
  • 研究開発プレゼンテーション(セミナーセッションA313)
  • 「圃場-広域連携型水管理のための灌漑排水自動管理システムの開発」

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

■第17回世界湖沼会議(いばらき霞ヶ浦2018)の開催準備に参画
-第5分科会検討部会の開催-

平成30年10月15日から19日に、つくば国際会議場をメイン会場に開催される第17回世界湖沼会議(主催: 茨城県、公益財団法人国際湖沼環境委員会、共催:農林水産省他)の開催準備の一貫として、第5分科会検討部会(部会長:黒田久雄茨城大学農学部教授)が農村工学研究部門にて開催されました。

水利工学研究領域 水域環境ユニット長 山岡 賢
地域資源工学研究領域 水文水資源ユニット長 久保田富次郎

(関連URL)

https://www.pref.ibaraki.jp/seikatsukankyo/kantai/kosyou/wlc.html

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/02-06.pdf

3)新技術の紹介

平成28年度の成果情報が公表されました。今号より順次紹介していきます。気になる情報などございましたら、お問い合わせください。

■「排水性を簡便に改良する小型トラクター用穿孔暗渠機カットドレーンmini」

40馬力程度の小型トラクターで使える穿孔暗渠機カットドレーンminiは、空洞成形ユニットにより30~50cm の深さに8cm角の通水空洞を成形できます。また、溝掘りユニットに交換すると幅10cm・深さ30cmまでに表面排水用の細い明渠を成形できます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連URL)

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/4th_laboratory/nire/2016/16_003.html

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/01-01-01.pdf

■知的財産情報(2)

農研機構、株式会社北海コーキ及び公益財団法人北海道農業公社が共同出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6187874号
【登録日】平成29年8月10日(2017.8.10)
【発明の名称】資材等埋設作業機及びその施工方法

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPB_6187874/7806714531365AA6C91903FE87C4B3A9

■知的財産情報(3)

農研機構と田中水力株式会社が共同出願した以下の発明が、登録されました。
興味のある方は、「特許情報プラットフォーム(J-Plat Pat)」からご覧ください。

【特許番号】特許第6188133号
【登録日】平成29年8月10日(2017.8.10)
【発明の名称】水車羽根と揚水羽根を一体化した同軸揚水羽根及びこれを用いた揚水装置

技術移転部 移転推進室交流チーム長 猪井喜代隆

(関連URL)

https://www.j-platpat.inpit.go.jp/web/PU/JPB_6188133/82BC48F1D9936552B123DBEBE797DFB6

4)メッセージ

■貴重な経験をありがとうございました ~研修を終えて~

農業施設ユニットでは、熊本県農業研究センターの倉田和馬さんを依頼研究員としてお迎えし、5月から8月までの3ヶ月の期間で様々な研究課題に一緒に取り組んでいただきました。特に、これまで栽培に関する研究を行ってこられた倉田さんには、当ユニットで行っている研究について栽培面から貴重なご意見をいただくことができました。

今回は6月号での記事に引き続き、当部門での依頼研究員生活について、振り返りのご報告をいただいております。

農地基盤工学研究領域 農業施設ユニット研究員 土屋遼太

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/04-01.pdf

■インターンシップ講習生より感想をいただきました

今年も夏休みを利用し、大勢のインターンシップ講習生が農村工学研究部門にやってきました。やや高齢化の進む当部門ですが、大学生たちのおかげで賑やかな8月、9月となりました。21名のインターン生のうち、8月末に来てくれたII期生の皆さんから感想をいただきました。彼らの悪戦苦闘ぶりはもちろん、受け入れユニットの研究者の健闘ぶりもうかがい知ることができます。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/04-02.pdf

5)農村工学通信より

■微小震動観測記録に基づく農業用ダムの地震波伝播特性の評価

農業用フィルダムに設置された地震計は、通常、一定規模以上の有感地震の記録を目的とします。そのような有感地震だけではなく、微小な震動に地震波干渉法という手法を適用することにより、ダム供用中に生じる地震波伝播特性の変動を高い頻度で評価できる技術を開発しました。これにより、地震発生頻度の少ない地域においても信頼性の高い評価が可能となります。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連リンク)

http://www.naro.affrc.go.jp/project/results/laboratory/nkk/2015/15_087.html
http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/jituyo/all/pdf/03-01-02-08.pdf

6)農村工学研究部門の動き

■平成29年度 農村振興局と農村工学研究部門との幹部意見交換会(報告)

9月26日に、農林水産省の講堂において、農村振興局と農村工学研究部門の幹部による意見交換会が開催されました。本会議は、行政が求める技術と本部門における研究開発の方向が整合するように、双方の取り組みを確認し、忌憚のない意見を交換する場となっています。

企画管理部企画連携室行政連携調整役 渡嘉敷 勝

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/06-01.pdf

■平成29年度「ため池減災技術に関する講習会(第2回)」開催報告

平成29年度「ため池減災技術に関する講習会」第2回を8月23日(水)から25日(金)の3日間開催しました。

本講習会は、都道府県庁・土地改良事業団体連合会でため池の減災対策に取り組む中核的な技術職員を対象に、「SIP防災」で開発を進めているハザードマップ作成時の浸水域予測ソフトである「SIPOND(エスアイポンド)」の操作方法と浸水想定区域の作成手法、ならびに演習を通じたため池減災対策技術の習得を目的に開催しました。

今回は、9道府県の防災担当職員と5の土地改良事業団体連合会職員の計22名が受講しました。

なお、今回の講習会は「平成29年7月九州北部豪雨」の直後に開催されたこともあり、NHK福岡放送局の取材があり、講習会の状況と福岡県からの参加者のインタビューがNHK福岡放送局のニュースで放映されました。

企画管理部災害対策調整室長 梶原義範

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/06-02.pdf

7)ズームイン

■ランブータン通信(3)

国際水管理研究所(IWMI)での研究やスリランカや周辺諸国でのあれこれについてご紹介します。今回は「南インドの農業と水利用」について取り上げます。インドはとても広い国なので、首都ニューデリーのある北部と今回とり上げる南部では、気候や風土が大きく異なっています。

地域資源工学研究領域 吉本周平

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/07-01.pdf

■連携大学院及び契約研究員として

農村工学研究部門に連携大学院の学生として、また、契約研究員として曜日を分けて勤務されている広田恭子さんをご紹介します。学生と研究員の両立?!と意外に思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、若手研究者の育成を図りつつ、フレッシュかつ斬新な発想で研究の一翼を担っていただく新しい取り組みとして注目されます。(他の研究所の中には、ジュニアリサーチャー制度として明確に位置付けて若手の登用を図っている研究所もあります)。
広田さんの日々の活躍を執筆していただきましたのでご覧ください。

技術移転部 移転推進室広報プランナー 遠藤和子

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/07-02.pdf

8)こんにちは農業農村

■ため池百選(1) (美幌温泉溜池)

ため池百選とは、農業者の減少、高齢化の中で管理が難しくなりつつあるため池について、その歴史や多様な役割、保全の必要性を国民の皆様に理解いただく契機とするため、農業用の水源として秀でた特徴を有する全国のため池100地区を「ため池百選」として選定したものです。

第1回は北海道網走郡美幌町にある美幌温泉溜池をご紹介します。美幌温泉溜池は、冷たい美幌川の水を貯め太陽熱で暖めることによって、稲の生育を高める目的で造られた農業用ため池です。
(農林水産省ホームページより引用)

企画管理部 企画連携室情報専門役 浜田善幸

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/08-01.pdf

9)農村の草花

■毎年、この時期に現れ消えていくあの花は ~ヒガンバナ~

「暑さ寒さも彼岸まで」。秋の彼岸を過ぎるとすっかり秋めいてきますね。決まってこの時期になると、田んぼの畦などに突然現れるヒガンバナの花。その鮮やかな赤色とあいまって印象深い秋の野辺の花の一つではないでしょうか。このヒガンバナ、秋のお彼岸頃に咲くのには理由があるのを知っていますか。

水利工学研究領域 水域環境ユニット上級研究員 嶺田拓也

(関連資料)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/09-01.pdf

10)研究者の横顔

■吉瀬 弘人(きちせ ひろと)

就職して半年弱の吉瀬さんですが、気さくなキャラクターからすっかり職場にもなじみ、日々、熱心に研究に取り組んでいます。新規採用者が少ない我が部門にとっては大変貴重な存在です。プログラミングが得意ということで、ICTやAIの技術開発が進む世の中、活躍が期待される有望な人材です。
(他己紹介: 大和田辰明)

(自己紹介)

http://www.naro.affrc.go.jp/org/nkk/m/90/10-01.pdf

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技術移転部 移転推進室 交流チーム

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