野菜花き研究部門

光で花の病害虫を抑制する【紫外線(UV-B)光源の利用の可能性】

担当者名:佐藤 衛

概要

最近、植物の生育に深刻な影響を与えない程度のUV-B照射によって病虫害を抑制できることが報告され、病害防除への利用が試みられています。UV-Bによるイチゴうどんこ病の抑制がその一例です。しかし、花き類においては、その利用については手つかずに近い状況でした。

そこで、UV-Bによる花き類の病害防除の可能性とメカニズムを明らかにすることを目的として、UV-Bを花き類に照射し病害防御関連遺伝子の発現を調べるとともに、防除効果の検討を行いました。

今回、UV-Bによる病害防除技術開発の参考となるよう本書を作成しました。研究者、農業指導者の方々が、この情報を参考として、実用化に向けた技術開発に取組まれるとともに、近い将来、生産者の方々へ普及される技術の一助となることを願っています。

※ 本てびきは、農林水産省委託プロジェクト研究「国産農産物の革新的低コスト実現プロジェクト」の一環として作成されました。