農村工学研究所

基幹施設水理

担当分野概要

農業水利システムには,河川から取水を行うダムや頭首工,降雨を貯留するため池のほか,用排水路の落差工,分水工,合流工,揚水機場,排水機場など,多くの基幹施設が点在しています。私たちは,数値流体解析や水理実験などにより,農業水利システムの通水性や送配水性の問題点を分析するとともに,水利用の要となる基幹施設の水理機能診断・性能照査・設計手法等を開発しています。

スタッフ

上席研究員

髙木 強治

Tel:029-838-7563

担当課題:2),3),4),6),7)

主任研究員

常住 直人

Tel:029-838-7564

担当課題:2),3),4),6)

主任研究員

島崎 昌彦

Tel:029-838-7564

担当課題:1),2),3),4),5),6)

 

研究課題

1)

軽労化と高品質果実生産を可能とする園地整備技術と運搬作業体系の開発(交付金研究) 平成23~27年度

2)

中山間地域における用排水路の維持管理のための流況モニタリング技術の開発(交付金研究) 平成24~27年度

3)

大規模洪水を考慮した取水堰下流護床の改修工法の開発(交付金研究) 平成25~27年度

4)

農業活動や水利システムの管理による排水路の底質形成過程の解明(交付金研究) 平成25~27年度

5)

マルドリ方式・ICTなどを活用した省力的な高品質カンキツ安定生産技術体系とその実現のための傾斜地園地整備技術の実証(委託プロ) 平成26~27年度

6)

地方大学を中核とした人材育成および研究ネットワークの現地実証とその検証(農業水利システムに適応した掃流砂量の計測手法の開発)(SIPストマネ農業) 平成26~30年度

7)

圃場-広域連携型の排水制御システムによる気象災害低減手法の開発(SIP水管理) 平成26~30年度

 

研究成果

原著論文

1)

中西憲雄・加藤敬・小林宏康・中達雄(2002):ため池の雨水貯留可能量の評価,農業土木学会論文集,217,pp.101-107.

2)

多田明夫・浪平篤・田中丸治哉・畑武志(2002):山林小流域の長短期流出解析へのTOPMODELの適用-長短期流出両用モデルとの比較-,水文・水資源学会誌,15(4),pp.399-412.

3)

浪平篤・髙木強治・小林宏康(2003):鼻ぐり井手における隔壁間流れの数値解析,水工学論文集,47,pp.505-510.

4)

髙木強治・小林宏康・浪平篤(2003):遺構「鼻ぐり井手」の水理特性に関する実験的研究,農業土木学会論文集,226,pp.77-88.

5)

髙木強治・浪平篤・小林宏康(2003):ラビリンス堰における酸素移動,水環境学会誌,27(2),pp.43-49.

6)

浪平篤・髙木強治・小林宏康(2004):左右交互にオリフィスが開いた連続隔壁を通過する開水路流れの解析,水工学論文集,48,pp.667-672.

7)

浪平篤・後藤眞宏・常住直人(2005):台形堰上の潜り越流の数値解析,水工学論文集,49,pp.799-804.

8)

浪平篤・小林宏康・髙木強治・後藤眞宏(2005):洪水吐ゲートを有する農業用ダムの洪水緩和機能の評価,農業土木学会論文集,236,pp.115-122.

9)

髙木強治・小林宏康・浪平篤(2005):森田頭首工の堆砂対策,農業土木学会誌,73(10),pp.43-46.

10)

後藤眞宏・小林宏康・浪平篤・常住直人(2006):堰下流面角度の違いによる落下水音の音響特性,農業土木学会論文集,242,pp.19-27.

11)

浪平篤・後藤眞宏・小林宏康(2006):一般座標系におけるVOF法を用いた階段式魚道内の流況の数値解析,農業土木学会論文集,242,pp.57-65.

12)

浪平篤・後藤眞宏(2006):階段式魚道における汎用的な流況予測のための数値解析手法,応用力学論文集,9,pp.833-841.

13)

浪平篤・後藤眞宏・常住直人(2006):隔壁頂部が傾斜型の階段式魚道における流況の数値解析と表面流の発生条件,農業土木学会論文集,246,pp.189-196.

14)

浪平篤・後藤眞宏・小林宏康(2007):階段式魚道における流量変化に伴うプール毎の流況およびウグイの遡上行動,水工学論文集,51,pp.1291-1296.

15)

後藤眞宏・小林宏康・浪平篤・常住直人・由井孝昌・粉川博・正沢勝幸・関谷明(2007):土砂吐用ライジングセクタ-ゲートの水理特性,河川技術論文集,13,pp.387-392.

16)

浪平篤・後藤眞宏(2007):リターンフロー型水中減勢工内の流況の数値解析とキャビテーション発生の検討,応用力学論文集,10,pp.683-691.

17)

浪平篤・後藤眞宏・小林宏康(2008):勾配1/5の階段式魚道における流況とウグイの遊泳行動,水工学論文集,52,pp.1189-1194.

18)

浪平篤・髙木強治・後藤眞宏・小林宏康(2008):2段の階段式落差工に作用する流体力特性,農業農村工学会論文集,255,pp.103-111.

19)

皆川明子・髙木強治・後藤眞宏・樽屋啓之(2009):早場米生産水田における魚類の移入と移出について,農業農村工学会論文集,261,pp.83-91.

20)

浪平篤・小林宏康・髙木強治・後藤眞宏(2009):頭首工の取水口における浮遊性塵芥の簡易な流入・集積対策工の基本的な形状についての実験的検討,農業農村工学会論文集,262,pp.125-132.

21)

浪平篤・髙木強治(2009):一般座標系平面2次元流れへのコロケート格子による非圧縮性流体の数値解析手法の適用,応用力学論文集,12,pp.711-718.

22)

常住直人・後藤眞宏・浪平篤(2009):大都市圏の農業取水堰周辺における河床変動とその影響に関する一考察,応用生態工学,12(2),pp.131-140.

23)

浪平篤・髙木強治・向井章恵・樽屋啓之(2010):分布型水質タンクモデルを用いた灌漑のための導水による浄化効果の評価,水工学論文集,54,pp.1333-1338.

24)

関谷明・最上谷吉則・寺井和弘・峯岸雄一・髙木強治・後藤眞宏・長嶺拓夫(2010):落下流により発生する低周波音の低減対策工の提案,河川技術論文集,16,pp.383-388.

25)

皆川明子・西田一也・千賀裕太郎(2010):東京に現存する水田地帯の特徴とその意義,水土の知,78(7),pp.11-14.

26)

後藤眞宏・内田隆志・加藤信介・岡本将之・大木啓司・長谷川大祐・髙木強治・浪平篤(2010):緩勾配水路における小水力発電技術の開発,水土の知,78(8),pp.7-10.

27)

皆川明子・髙木強治・樽屋啓之・後藤眞宏(2010):非灌漑期の農業水路における魚類の移動と越冬,農業農村工学会論文集,269,pp.77-84.

28)

吉良清加・守山拓弥・皆川明子・志太要一・羽鳥和也(2010):三用川沿岸地区における農村環境の保全の事例,水土の知,78(10),pp.15-18.

29)

髙木強治・後藤眞宏・浪平篤・関谷明・峯岸雄一(2010):越流式ゲートの水膜振動に起因する低周波騒音の低減対策,水土の知,78(12),pp.25-28.

30)

浪平篤・髙木強治・向井章恵・樽屋啓之(2011):灌漑用水の導入がある芦ヶ池調整池周辺地域を対象としたTN負荷低減のための方策の検討,水工学論文集,55,pp.1297-1302.

31)

常住直人・髙木強治(2011):小規模ダムの防災改修におけるMVMの適用性について,ダム工学,21(2),pp.117-121.

32)

長嶺拓夫・峯岸雄一・関谷明・後藤眞宏・髙木強治・森博輝・佐藤勇一(2011):越流に発生する低周波振動防止装置の開発,日本機械学会論文集C編,77(778),pp.2211-2220.

33)

浪平篤・髙木強治(2012):頭首工の静水池型減勢工の設計検討事例,土木学会論文集B1(水工学),68(4),pp.I_895-I_900.

34)

皆川明子・髙木強治・須戸幹・小谷廣道・岩間憲治・金木亮一(2012):非灌漑期の農業水路における魚類の越冬場造成の試み,農業農村工学会論文集,281,pp.71-80.

35) 髙木強治・浪平篤・吉永育生(2013):小排水路の下流端構造に関する一考察,農業農村工学会論文集,283,pp.113-114.
36) 浪平篤・後藤眞宏・髙木強治(2013):流し掛け水車の周辺の流れのMPS法による数値解析,土木学会論文集B1(水工学),69(4),pp.I_607-I_612.
37) 島崎昌彦・草塲新之助・根海博久・森永邦久(2013):気象の極端化のウンシュウミカンへの影響を軽減する「マルドリ方式」,水土の知,81(4),pp.19-22.
38) 吉永育生・島崎昌彦・常住直人・髙木強治(2013):ため池底質におけるCsの堆積状況と粒径別Cs濃度の比較,農業農村工学会誌,81(9),709-712.
39) 浪平篤・後藤眞宏・髙木強治(2014):水車の羽根高さと回転数の違いが堰上げに及ぼす影響のMPS法による評価, 土木学会論文集B1(水工学),70(4),pp.I_787-I_792.
40) 常住直人・髙木強治・島崎昌彦・吉永育生(2014)農業取水堰下流の河床変動状況と洪水時護床変形に関する実験的検討,河川技術論文集,20,301-306.
41) 島崎昌彦・桜井薫・根角博久(2014)傾斜地での点滴かんがいに用いる小規模太陽光発電揚水システムの実証試験,雨水資源化システム学会誌,20(1),pp.43-48.

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著書・総説・解説

1) 後藤眞宏(2004):先進技術の集積でハウス制御はどこまで進む-コージェネレーションの利用-,ニューカントリー,51(8),pp.48-50.
2) 浪平篤(2005):工学としての農業土木を活かそう,農業土木学会誌,73(1),pp.50-52.
3) 後藤眞宏(2005):小水力の現状と展望,産業立地,44(1),pp.26-31.
4) 後藤眞宏・髙木強治・浪平篤・小林宏康(2005):ラビリンス堰による曝気効果,農業技術,60(5),pp.220-223.
5) 浪平篤・後藤眞宏・中達雄(2006):水土文化への誘い(その9)-水土文化の現場1:資産の保全・活用-,農業土木学会誌,74(11),pp.39-44.
6) 小林宏康・浪平篤・髙木強治・後藤眞宏(2008):取水口における塵芥除去及び処理の実態と浮遊性塵芥流入防止装置の開発,水と土,153,pp.46-55.
7) 後藤眞宏・浪平篤・常住直人・髙木強治・小林宏康・山本敬二・松村鎌司(2008):農業水利施設の新技術-農業水利施設の新技術の動向-,-その1 頭首工取水口のゴミ対策-,ARIC情報,88,pp.61-67.
8) 後藤眞宏・小林宏康・浪平篤・髙木強治・常住直人・由井孝昌・粉川博・正沢勝幸・関谷明(2008):農業水利施設の新技術-その2 新しい土砂吐ゲート ライジングセクターゲート-,ARIC情報,89,pp.45-51.
9) 常住直人:頭首工周辺の河床変動に対応した簡易急勾配魚道(低コスト魚道)の開発(2008)-流況と遡上効果の検証-,ARIC情報,90,pp.33-39.
10) 後藤眞宏・浪平篤・髙木強治・常住直人・正沢勝幸・関谷明(2009):農業水利施設の新技術-その3 落差工の消音装置について-,ARIC情報,92,pp.34-40.
11) 髙木強治(2009):土砂吐用ライジングセクターゲートの開発,水と土,157,pp.86-87.
12) 髙木強治(2011):越流水膜の振動に起因する低周波騒音の低減対策工,農村振興,742,pp.28-29.
13) 常住直人(2011):ため池群の防災改修における最適優先順位付けシステムの開発,ARIC情報,102,pp.29-34.
14) 常住直人(2011):高密度ラビリンス堰の水理設計手法の拡張,ARIC情報,103,pp.20-25.
15) 髙木強治・濵田康治(2012):水田からの流出負荷削減方策,「蘇る有明海―再生への道程―」,恒星社厚生閣,pp.249-254
16) 関谷明・最上谷吉則・寺井和弘・峯岸雄一・髙木強治・後藤眞宏・長嶺拓夫(2012):水膜振動・低周波騒音抑制工法,ARIC情報,    107,pp.40-45.
17) 常住直人(2012):エクセルとGISアプリケーションを用いたため池群の防災改修の最適優先順位付け手法,水と土,167,pp.67-73.
18) 常住直人(2013):取水堰下流の河床低下の現況、メカニズムと対策試案,ARIC情報,109,pp.11-16.

 

 

機関誌

1)

常住直人(2005):ラビリンス堰の放流特性および小規模ダム洪水吐への適用効果について,農業工学研究所所報,44,pp.67-104.

2)

小林宏康・髙木強治・浪平篤・常住直人・後藤眞宏(2006):西広板羽目堰における伝統工法・技術の評価,農業工学研究所技報,204,pp.253-262.

3)

後藤眞宏・浪平篤・小林宏康・常住直人(2008):ゲートの越流水の低周波音とスポイラによる低減効果について,農業工学研究所技報,205,pp.139-147.

4)

後藤眞宏・浪平篤・常住直人(2008):落差工の消音装置,農業工学研究所技報,205,pp.161-182.

5)

後藤眞宏・筒井義冨・浪平篤・小林宏康・常住直人・島武男(2008):住民の潜在意識を掘り起こすインタビューへのコーチング等の活用の試み,農業工学研究所技報,205,pp.149-159.

6)

常住直人・森丈久・田中良和・髙木強治:平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震による震源近傍の老朽水利施設被災状況に関する調査,農村工学研究所技報,209,pp.139-152.

7)

浪平篤(2010):魚道内の流況に着目した階段式魚道の設計に関する研究,農村工学研究所所報告,49,pp.1-48.

8)

常住直人・髙木強治・後藤眞宏・浪平篤(2010):高密度ラビリンス堰放流特性への下流水位の影響について,農工研技報,210,pp.179-188.

9)

髙木強治・後藤眞宏・浪平篤・関谷明・峯岸雄一・長嶺拓夫(2011):越流堰からの落水によって発生する低周波騒音の特徴と低減工法,農工研技報,211,pp.171-185.

10)

浪平篤・髙木強治・後藤眞宏・小林宏康(2012):一般座標系における平面2次元流れと河床変動の数値シミュレーション手法に関する比較研究,農工研所報,51,pp.165-193.

11)

浪平篤・髙木強治(2013):ラジコン無人ヘリコプタによる頭首工周辺の河床の空中写真撮影,農工研技報,214,pp.251-279.

 

成果情報

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1)

ラビリンス堰のユニット化(2000)

2)

農業用ダムにおける堆砂実態と陸上掘削可能量(2001)

3)

歴史的な土地改良施設「鼻ぐり井手」の堆砂防止メカニズム(2002)

4)

取水口における浮遊性ゴミの流入防止装置(2002)

5)

ラビリンス堰による曝気機能の向上(2003)

6)

数値解析で得られる潜り越流の流量公式(2005)

7)

洪水吐ゲートを有する農業用ダムの洪水緩和機能(2005)

8)

階段式魚道におけるウグイの遊泳行動の解明と流況予測手法(2006)

9)

水位に追随して自動開閉する機構を備えた取水口の浮遊性ゴミ流入防止装置(2006)

10)

歴史的利水技術の有する教育機能に着目した都市農村交流(2006)

11)

水辺空間の伝統的生活行為の有する教育機能(2006)

12)

水路の落差構造物で発生する騒音の低減装置(2008)

13)

越流水膜の振動による低周波騒音の低減対策工(2010)

14)

異常洪水時における高密度ラビリンス堰の放流能力(2010)

15)

ため池群の機能保全のための改修優先順位付け手法(2012)

16) 下流河床低下による農業用取水堰下流の護床変形メカニズム(2013)
17) マルドリ方式等のための太陽光発電を用いた揚水システム(2014)
18) 原発事故後のため池底質における放射性セシウムの堆積状況と粒径別の分布(2014)
19) ため池等の水域の底質に含まれる放射性Csからのガンマ線計測システム(2015)
20) 下流河床低下時の洗掘被害に対し取水堰の基礎を保護するマット工法(2015)

 

特許

1)

ラビリンス可動堰 (第3336376号)

2)

取排水設備の呑口構造 (第3336377号)

3)

高密度・近長方形型ラビリンス堰 (第3454414号)

4)

ラビリンス固定堰ユニット (第3454415号)

5)

越流構造体の給排気装置 (第3454416号)

6)

魚道水路の構造 (第3612561号)

7)

浮遊性塵芥流入防止装置 (第3800177号)

8)

浮遊性塵芥流入防止装置 (第4900687号)

9)

水域の落下水音・水流減衰構造 (第4811659号)

10)

水域の落下水音・落下水流減衰構造 (第5092832号)

11)

堰の低周波音防止構造及び装置 (第5439247号)

12)

水力発電装置 (特願2012-213809号)

13) 放射線計測装置とその装置を用いた放射線計測方法 (特願2014-052552号)