誰もが危険と闘っている
H14年6月 石川 文武
あなたの身の回りにあるもの、それは安全ですか、それとも危険ですか? 自動車運転のことで考えましょう。
6月中旬の午後、片側車線の住宅街を乗用車で走っています。危ないことはなんにもおこらないと考えますか。それとも、何か危ない予感がありますか。通いなれた道でも、初めての道でも、危険が起るかもしれないと思いながら走るのが普通です。結果として、無事に過ぎることが多いのですが、危ない予感を持たずに行動することと、「あるかもしれない」と思いながら行動するのでは、万が一のときに「ヒヤリ」ですむか、「あーあ、やっちゃった」になるかの差が出ます。
臆病な行動をしましょうといっているのではありません。危険予測をしながら行動することが結果として安全を作り出すことにつながってくるのです。
日常の作業取組みにあたっても、危険なことの認識、危険度の推測、取るべき対策、その対策の検証、実行、といういわゆる「リスクマネージメント」を心がけてください。