農作業安全コラム

赤い太陽と黄色い太陽

H18年2月 中野 丹

 日本の子供は太陽を赤色で描き、アメリカの子供は黄色で描くようです。また、同じ室温でも人により暑いと感じたり、寒いと感じたりすることがあります。このように人の感覚は、国でも個人個人でも違うため、感覚を客観的に表現することは非常にむつかしいことです。同じことを話しあっていたつもりが、しばらくして微妙に食い違っていたと感じることもしばしばあります。

 刈払機の振動が「つらい」、「健康障害を発生させる」などの理由で低くしてほしいという要望が多いため、現在、刈払機の振動低減に取り組んでいます。振動の評価には、世界的に採用されている加速度の測定により、かなり低減したことを確認できました。しかし、ユーザーが使った時の感覚的な評価も必要だと言われており、今後は「つらい」、「しびれた」、「疲れる」などの感覚的な表現を、だれもが同じ尺度で客観的に評価できる手法についてもチャレンジしていきます。

 

キーワード:安全装置・対策/研究/刈払機
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