農作業安全コラム

農機の運転は毎年初心者

H20年4月 岡田 俊輔

 桜咲く季節になり、半年ぶりに農業機械の運転をされる方も多いことかと思います。以前お会いした農家の方は、「農業機械の運転は、毎年初心者だから。」と仰っていました。使用が特定の時期に限られる農業機械の特性から、熟練の農業従事者の方でも運転の習熟が困難である現状を表した、含蓄の深い言葉として印象に残っています。習熟が困難であるからこそ、その操作には常に危険が伴います。春は秋と並び、最も農作業事故が多い季節です。農繁期であるとともに、久々の運転であることも大きく影響していると考えられます。安全に農業機械の操作を行うための指針として、農林水産省から「農作業安全のための指針」が発表されています。当たり前と思わずに目を通して頂くと、うっかり行ってしまいがちな不安全行動がいくつか思い当たるのではないかと思いますので、再確認して頂けたらと思います。

 それでは、一年の農作業の無事をお祈り申し上げます。

 

キーワード:安全装置・対策
サブキーワード:春季/秋季/農業経営体