農作業安全コラム

乗用型トラクターは安全キャブ・フレーム付きを!

H24年2月 塚本 茂善

 昨年のコラムでもご紹介いたしましたが、今年度(平成23年度)農林水産省により実施された農作業安全緊急推進事業が来年度(平成24年度)も実施される予定です。本事業は「高齢化等により農業就業人口が減少している中で、農作業死亡事故は近年約400件で推移しており、農作業死亡事故の減少は喫緊の課題となっている。特に、高齢農業者については、死亡事故の8割を占めており、農作業死亡事故を減らすためには、当該年代への安全指導の強化が不可欠となっている。」との観点から実施されるもので、農作業事故防止に向けて、高齢農業者等の安全意識向上に資する取組やトラクターの事故防止に向けた取組を支援し、3年間で農作業死亡事故件数を1割以上低減することを目標としています。 この事業の柱の1つである「安全フレーム装着トラクター普及促進事業」では、現在使用中の安全キャブ・フレーム未装着トラクターから、転落・転倒事故において救命効果が高い安全キャブ・フレーム装着トラクターへの更新に対して助成が行われます。平成23年度の事業実施内容については農林水産省のHP1をご参照ください。

 乗用型トラクターによる転落・転倒死亡事故を減らしていくためには、安全キャブ・フレームの装着率を上げることが必要不可欠です。安全キャブ・フレームの救命効果については、農作業安全情報センターHP内の「農業機械の安全装備いろいろ」でも紹介しておりますので、そちらもご覧いただき、安全キャブ・フレーム未装着トラクターの更新をご検討いただければ幸いです。

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