農作業安全コラム

熱中症にご注意!

H28年8月 塚本 隆行

 暑い毎日が続いております。「今の季節は熱中症に十分に気をつける必要があります。」このようなことは皆さんも毎年聞いていることでしょう。しかし、8月は一年で最も熱中症で倒れる方が多く、近年の熱中症による死亡者数も減る様子がありません。暑いからといって仕事を休んではいられないという状況もあるかと思いますが、熱中症を防ぐための準備を怠り、対策が不十分であると大変危険です。

 熱中症は、体温の上昇と発汗が直接の原因になります。体温の上昇により、①血管が拡張、②血圧が低下、③脳への血流が減少、④意識障害、⑤ショック状態の順に症状が進行します。②のあたりで、めまいやふらつき、顔面蒼白などの症状が現れ、③になると一時的な失神、不自然な言動、呼びかけへの反応が鈍い等の意識への影響が出始め、④になると意識を失い大変危険な状態になります。

 ふらふらするなどの症状が出始めたら、すぐに作業を中断し、涼しい場所に移動するなどして体温を下げなくてはいけません。熱中症予防の準備と対策としては、作業場所の近くに日陰で風通しが良い場所か冷房の効いた部屋を用意し、こまめに休憩をとるようにしましょう。

 また、発汗によって血液中の塩分が低下することで、筋肉痛やけいれん、手足がつるなどの症状が現れます。さらに、大量の発汗により脱水症状を起こすと、全身の倦怠感、悪心と嘔吐、頭痛などの症状が現れます。これらの症状は塩分と水分を補給することで通常は回復しますが、体温の上昇を伴って状態を悪化させることがあります。

 脱水症状を防ぐための対策として、夏場は飲み物を常に携帯し、あまり暑さを感じなくてもこまめに水分をとりましょう。また、汗を沢山かいているようなら塩分もとるようにしましょう。

 気温と湿度が高い外での作業や、熱源に近い屋内の作業など、熱中症になりやすい環境で作業する場合は、以上の準備と対策をしっかり行い、熱中症を予防しましょう。

 

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