新しい年も、平常心で!
H29年1月 藤盛 隆志
あけましておめでとうございます。読者の皆さまには良い新年をお迎えのことと拝察いたします。
さて、昨年世間の耳目を集めたことのひとつに、高齢ドライバーによる交通事故の多発が挙げられます。高齢化社会進展の一側面として、このような事態が顕在化し、マスコミで大きく取り上げられました。
運転技量や認知機能などの身体的衰えは個人差が大きいので、一概に「高齢者は危険」として排除するなどできないでしょうし、どうしても自動車を使わざるを得ない地域にお住まいの方も多くいらっしゃることなどから、なかなか簡単には解決できない問題です。
翻って、農村においては、矍鑠たるシニアの皆さまが担い手として大活躍されていることには、全くもって頭が下がる一方、交通事故同様、不幸にして農作業事故に遭われるご高齢の方々が後を絶たないことは非常に残念に思います。
ここで、(若い皆さまを含め)ちょっと考えてみましょう。これまでに思わぬ危険な事態に遭遇する前に、「何か前兆や伏線があったなあ」と思ったことはありませんか。「考え事をしていた」とか、「天気が崩れそうなので作業を急いでいた」とか、「朝、夫婦ゲンカをしていた」とか・・・皆さま、たぶんそういう経験をお持ちではないですか。
例えば「今日はふだんと何となく感じが違うなあ。よし、気を付けよう。」と思う感覚を持つことが危険回避につながるのではないでしょうか。深呼吸して、肩や首をリラックスさせて、お茶の一杯でも飲めば、平常心に戻ることができるでしょう。では、ご安全に!