農作業安全コラム

まだまだ油断できません

H30年9月 原田 泰弘

 夏も終わり。そう言ってしまうのは気が早いでしょうか。ただ、最高でも30度くらいに収まるとほっとします。敬遠しがちだった肉も美味しく感じられるようになるのもこの時期。新米も秋の味覚も待ち遠しい。 公園では、木陰でピクニックを楽しむ家族連れも増えてきますし、缶ビール片手に「月見る月は、この月の月」などと風流ぶるのも良いひと時です(一緒に戻り鰹などいかがかと)。こんな感じで、9月には割合良い印象を持っております。 持ってはいるのですが、台風の接近やら、秋雨やら、真夏のように暑い日やら、お天気が目まぐるしく変わる印象もあり、生活リズムの維持には特に気を付けています。何か妙にだるいんだけど?そんな日があるのもこの時期です。夏バテすら遅れてくるのかと、歳を感じざるを得ません。
 夏バテといえば、温度差、睡眠、栄養や水分補給といった対応策が取り上げられることが多い気がしておりますが、とりわけ暑い最中の水分補給は大いに影響すると実感しております。とは言え、ここで教訓といったような堅苦しい話に持っていこうとは思っておりません。 何で、と考えていたものが、そういうことか、と腑に落ちることがあります。その体験を話したいのですが、つい昔話をしたがるのも歳の所為かも。

 記憶違いで無ければ9月の半ば頃。朝夕の涼しさが、暑さへの警戒心を薄めてしまったその時期、週の半分くらいは現地に出向き、屋外で仕事をすることが多くなっていた。さほど重くはない物とか、多少力が必要な物とか、何かしらの物を持ち、立ったり、しゃがんだりの繰り返しである。 何かしら操作をすることもあれば、中腰姿勢で観察を続けるようなこともある。総じて、ちょっとした汚れ仕事であった。昼日中、木陰に恵まれた現地ばかりではない。建物が作り出す日陰が若干あるものの仕事道具に占領されており、多少でも日射を避けて作業できるような場所はほとんどない。そんな現場もあった。
 そんなある日、朝から炎天下の作業となることが予想されていたため、2Lのペットボトル入りの冷茶を持ち込んだことがあった。何しろ暑いため、ちょこちょこ飲みながら仕事する。お茶は飲む度にホットに近づいていく。お昼頃には、そのほとんどを一人で飲んでしまうのだが、飲み切ったにもかかわらす、排尿の量が妙に少ない(少し尾篭な話で恐縮です)。 発汗に回ってしまったのだろうと考えていたそのとき、頭の痛みなどは、僅かに違和感を認識できる程度に留まっていることに気付いたのである。なるほど。もしかするといつもの頭痛は軽く'脱水症状'気味になっていたのか、そういうことかと思い至ったのである。勿論、睡眠不足などの影響も多少はあったにせよ、ダメージの大きさはまるで違っていた。

 気象庁による「向こう1ヶ月の天候の見通し」(8月23日発表)によれば、北日本の平均気温は平年並か低いようですが、東日本では高く、西日本では平年並か高い見込みのようです。関東甲信地方では、前半は25℃を越える見込みのようです。この程度でも熱中症は発生しているようですので、昼間の暑さ、湿度等には十分ご注意ください。

 

キーワード:事故/安全装置・対策/運搬・移動
サブキーワード: