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過去の死亡事故の動向
  (平成17年以前)





 平成23年の農作業死亡事故件数は366件であり、前年に比べ32件の減少となっている。
 事故区分別では、農業機械作業によるものが247件(68%)、農業用施設作業によるものが20件(6%)、機械・施設以外の作業によるものが99件(27%)となっている。
 また、年齢階層別では、65歳以上の高齢者による事故が281件と死亡事故全体の77%を占めている。

平成23年に発生した農作業死亡事故について

1 調査対象及び調査対象期間

  調査対象 : 全国における農作業事故死亡者
  調査期間 : 平成23年1月1日〜12月31日の1年間

2 調査方法
 本調査は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的として、平成23年1月1日〜12月31日までの1年間の農 作業死亡事故について、都道府県職員が厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により実施した。

3 調査結果の概要
3−1 概要
(1) 平成23年の農作業死亡事故件数は、366件となっている。
(2) 事故区分別にみると、
  1. 農業機械作業に係る事故(以下「機械に係る事故」という。)は、247件(68%)
  2. 農業用施設作業に係る事故(以下「施設に係る事故」という。)は、20件(6%)
  3. 農業機械・施設以外の作業に係る事故(以下「それ以外の事故」という。)は、99件(27%)となっている。
  4. 図1 事故区分別発生件数の推移
    ※平成14年には未実施の府県がある。

    図1 事故区分別発生件数の推移


(3)年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故は281件であり、事故全体に占める割合は77%と例年と同水準である。80歳以上は121件であり、33%を占めている。

図2 事故件数の推移(高齢者)
※平成14年には未実施の府県がある。
※年齢不明者が、平成15年の合計には1名、平成16年には3名含まれている。

図2 事故件数の推移(年齢階層別)


(4) 男女別にみると、男性が304件(83%) 、女性が62件(17%)となっている。

図3 事故件数の推移(男女別)
※平成14年には未実施の府県がある。
※性別不明が、平成17年には1名いる。

図3 事故件数の推移(男女別)


3−2 「機械に係る事故」の発生状況
(1) 機種別事故発生状況
  機種別では、「乗用型トラクター」による事故が最も多く123件(機械に係る事故の50%)、次いで「歩行型トラクター」が40件(16%)、「農用運搬車(動力運搬車、農業用トラック等)」が31件(13%)と、これらの3機種で機械に係る事故の79%を占めている。

図4 事故件数の推移(機種別)
※平成14年には未実施の府県がある。

図4 事故件数の推移(機種別)


(2) 原因別事故発生状況
 乗用型トラクターでは、「機械の転落・転倒」が94件(当該機種による事故の76%)と最も多く、次いで「回転部等への巻き込まれ」が12件(10%)となっている。

図5 事故原因別件数(乗用型トラクター)

図5 事故原因別件数(乗用型トラクター)


 歩行型トラクターでは、「挟まれ」が16件(当該機種による事故の40%)と最も多く、次いで「回転部等への巻き込まれ」が10件(25%)となっている。
図6 事故原因別件数(農用運搬車)

図6 事故原因別件数(歩行型トラクター)


農用運搬車では、「機械の転落・転倒」が10件(当該機種による事故の32%)と最も多く、次いで「挟まれ」及び「ひかれ」がそれぞれ6件(19%)となっている。

図7 事故原因別(歩行型トラクター)
図7 事故原因別件数(農用運搬車)


3−3 「施設に係る事故」の発生状況
 施設に係る事故は、作業舎の屋根等、高所からの「墜落・転落」が11件(施設に係る事故の55%)と最も多くなっている。
図8 事故原因別件数(施設作業)
図8 事故原因別件数(施設作業)


3−4 「それ以外の事故」の発生状況
 それ以外の事故は、「ほ場、道路からの転落」が27件(それ以外の事故の27%)と最も多く、次いで「作業中の病気によるもの」が26件(26%。このうち熱中症によるものが21件)となっている。

図9 事故原因別 <農業機械・施設以外の事故>

図9 事故原因別件数(農業機械・施設以外の作業)


3−5 「月別の事故」の発生状況
 月別では、「5月」が44件(12%)と最も多く、次いで「4月」41件(11%)、「6月」40件(11%)となっている。

図10 月別の事故発生状況

図10 月別の事故発生状況



 この資料は、平成25年4月5日に農林水産省生産局からプレスリリースされたものを編集して作成しています。

【 プレスリリース全文 】 (PDF 8ページ 570KB)


 
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