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過去の死亡事故の動向
  (平成17年以前)





 平成29年の農作業死亡事故件数は304件であり、前年より8件減少した。
 事故区分別では、農業機械作業によるものが211件(69%)、農業用施設作業によるものが13件(4%)、機械・施設以外の作業によるものが80件(26%)となっている。
 また、年齢階層別では、65歳以上の高齢者による事故が256件と死亡事故全体の84%を占めている。

平成29年に発生した農作業死亡事故について

1 調査対象及び調査対象期間

  調査対象 : 全国における農作業事故死亡者
  調査期間 : 平成29年1月1日〜12月31日の1年間

2 調査方法
 本調査は、全国における農作業に伴う死亡事故の発生実態及びその原因等を把握することを目的として、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡個票等を用いて、平成29 年1 月1 日から12 月31 日までの1 年間の農作業死亡事故について取りまとめた。
 なお、平成28 年までに発生した農作業死亡事故は、道府県職員が管内保健所に赴き、厚生労働省の「人口動態調査」に係る死亡小票を閲覧する等の方法により取りまとめていたが、平成29 年からは、農林水産省が「人口動態調査」の死亡票及び死亡個票(電子データ)を閲覧する等の方法により取りまとめている。

3 調査結果の概要
3−1 概要
(1) 平成29年の農作業死亡事故件数は304件であり、前年より8件減少した。
(2) 事故区分別にみると、
  1. 農業機械作業に係る事故(以下「機械に係る事故」という。)は、211件(69%)
  2. 農業用施設作業に係る事故(以下「施設に係る事故」という。)は、13件(4%)
  3. 農業機械・施設以外の作業に係る事故(以下「それ以外の事故」という。)は、80件(26%)となっている。
  4. 図1 事故区分別発生件数の推移
    図1 事故区分別発生件数の推移


(3)年齢階層別にみると、65歳以上の高齢者の事故は256件であり、事故全体に占める割合は84%と例年と同じ水準だった。80歳以上は128件であり、42%を占めるとともに、昨年調査件数より9件増加した。

図2 事故件数の推移(高齢者)
※年齢不明者が、平成25年、29年には1名含まれている。

図2 事故件数の推移(年齢階層別)


(4) 男女別にみると、男性が266件(88%) 、女性が38件(13%)である。

図3 事故件数の推移(男女別)
図3 事故件数の推移(男女別)


3−2 「機械に係る事故」の発生状況
(1) 機種別事故発生状況
  機種別では、「乗用型トラクター」による事故が最も多く92件(機械に係る事故の44%)、次いで「歩行型トラクター」が28件(13%)、「農用運搬車(動力運搬車、農業用トラック等)」が26件(12%)と、これらの3機種で機械に係る事故の69%を占めている。

図4 事故件数の推移(機種別)
図4 事故件数の推移(機種別)


(2) 原因別事故発生状況
 乗用型トラクターでは、「機械の転落・転倒」が56件(当該機種による事故の61%)と最も多い。

図5 事故原因別件数(乗用型トラクター)

図5 事故原因別件数(乗用型トラクター)


 歩行型トラクターでは、「挟まれ」が13件(46%)と最も多く、次いで「機械の転倒・転落」が7件(25%)となっている。
図6 事故原因別件数(農用運搬車)

図6 事故原因別件数(歩行型トラクター)


 農用運搬車では、「機械の転落・転倒」が8件(31%)と最も多い。

図7 事故原因別(歩行型トラクター)
図7 事故原因別件数(農用運搬車)


3−3 「施設に係る事故」の発生状況
 施設に係る事故は、作業舎の屋根等、高所からの「墜落・転落」が8件(施設に係る事故の62%)と最も多くなっている。
図8 事故原因別件数(施設作業)
図8 事故原因別件数(施設作業)


3−4 「それ以外の事故」の発生状況
 それ以外の事故は、「ほ場、道路からの転落」が23件(農業機械・施設作業以外の事故の29%)と最も多く、次いで「作業中の病気によるもの」が22件(28%、全て熱中症によるもの)となっている。
図9 事故原因別 <農業機械・施設以外の事故>
図9 事故原因別件数(農業機械・施設以外の作業)


3−5 「月別の事故」の発生状況
 月別では、「5月、7月」が38件(事故全体の13%)と最も多く、次いで「10月」33件(11%)、「4月」30件(10%)となっている。

図10 月別の事故発生状況


図10 月別の事故発生状況



 この資料は、平成31年1月28日に農林水産省生産局からプレスリリースされたものを編集して作成しています。

【 プレスリリース全文 】 (PDF 10ページ 240KB)


 
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