【概要・特徴】
 水田に設置した各種センサのデータを無線通信でパソコンに集め、栽培プログラムにより最適な給排水遠隔管理を行う。
プログラムはシーズン全体の設定のほか、天候や生育状況に合わせて随時変更が可能である。
小規模水田から広域大区画水田まで自動水管理を行い、携帯電話などでも状況を確認できる。
農家等に管理用パソコンを設置して、居ながらにして水田の状況確認や水管理ができるため、高齢化や担い手不足の強力な支援となる。
 
【導入効果】
水管理時間が大幅に節減され、経営の規模拡大と多角化に寄与する(表 )。
気温、用水温、水温、湛水深などの水田管理情報を基に、精密に水管理を行うことができるため、安定した収量と品質が得られる(表 )。
冷地では気象条件に応じた自動的深水管理により冷害回避が可能になる。
水系末端の水田水管理が精密に行えるため、地域全体の用水量の節水が図れる(表 、図 )。
本システムの導入で収集した水田管理情報を公開し、地域の農作業情報の発信基地として寄与できる。
システム導入概算経費(千円/ha )は、1 枚1ha の水田100 枚を管理する場合、現状では機器設置費と
して給排水制御方式で2,200、給水のみの方式で1,500と算定している。
 
【導入上の留意点】

小電力無線を使用しているため通信距離は見通しで約500m以内であるが、途中の樹木・建物などにより影響を受ける。導入にあたり無線装置の位置決定や中継装置の必要性について実地調査をおこなう。

太陽電池から充電されるバッテリの給電能力は、無日照で最大10日間となっている。

目標水位に達するまでの時間は、給水栓の口径や水田面積に応じて変化する。
圃場は大区画が望ましいが、30a以下では数枚を1枚として纏めて管理する。
 
【実証事例】過去納入実績17システムの中から主要な事例を下表に示す。
 
【開発企業・問い合わせ先】

株式会社藤原製作所 営業部 石塚 登志夫
〒114-0024 東京都北区西ヶ原1-46-16
TEL:03-3918-8111 
FAX:03-3918-8119
E-mail:t_ishizuka@fujiwara-sc.co.jp

日本無線株式会社
 公共営業部 阪本 裕
〒107-8432 東京都港区赤坂2-17-22
TEL:03-3584-8777
FAX:03-3458-8799
E-mail:j09293_sakamoto@ml.jrc.co.jp

 


 
 

 

TOP