【概要・特徴】
 トンネルの裾部がフィルム状、トンネルの天頂部がネット状になっているトンネル用被覆資材(商品名:タフツーキ)であり、夜間の保温に優れ、日中の高温を防止するので換気省力ができる。また吸・透湿性があるので、作物の病害を抑制する(図1)。
【導入効果】
 メロン、スイカのハウス内トンネル被覆材、育苗用トンネル被覆材などとして有効。
日中、トンネル内が高温になりにくいので、換気作業を省力化できる(表1)。
トンネル内の結露水ボタ落ちや過湿状態を防止するので、病害の発生が抑制される(図2)。
ハウス内トンネルとして使用した場合、ハウスサイドを多めに換気しても、作物に直接冷気が当たらないので、低温障害を受けず順調に生育する(ハウス内温度管理も楽になる)(写真1)。
葉肉が厚く節間がつまった、旺盛な生育を示す。
タフツーキの規格・価格
 
 
 
 
【導入上の留意点】
特に保温が必要な時期または蒸し込みが必要な時期は、ビニール等の保温資材を2重被覆する。
トンネル内温度が35℃を越える場合は、資材を外すか、裾換気を行う。
乾燥時に数%収縮するので、ゆとりをもって展張する。
 
【実用化事例】

メロン栽培の使用例(北海道)

ハウスサイドを多めに換気しても、直接冷気がメロンに当たらないため、メロンが低温障害を受けず順調に生育した。
資材に吸湿性があり、トンネル内が乾燥するため、キンカク病やキャンカの発生が抑制できた。
葉肉が厚く、節間のつまった生育により、同化作用が順調に行われ、旺盛に生育した。
花落ちが少なく、ネットの張りも良く、商品価値の高いメロンの収穫ができた。
トマト育苗床トンネルの使用例(茨城県他)
被覆資材から結露水の落滴が無く、湿度が低く推移するため、苗床での病気発生が抑制された。
天候不順による定植遅れの場合でも、湿度が除去されるため、床での潅水による徒長が無く、必要な潅水がし易くなり、根の老化が防止できた。
サイドから冷気が入らないため、サイドの苗も均一に生育した。
 
【開発企業・問い合わせ先】
アイオン株式会社 農業資材営業課 星 好夫
〒306-0213 茨城県猿島郡総和町北利根12
TEL:0280-92-1834
FAX:0280-92-7314

 

 

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