【概要・特徴】
 果実や果菜類を透過する光スペクトルの分析により、糖度、酸度、熟度等を短時間に測定し、成熟に伴う成分変化を現場で非破壊計測できる携帯型の計測装置(FRUIT-TESTER-20)を開発した(表1)。本装置は光ファイバープローブ、近赤外分光装置、成分推定用ソフトから構成される。
電源には充電式バッテリーが利用でき、コンパクトなボデーに収め、野外で計測できるようにした。
近赤外分光分析による成分推定値を、測定現場で最大3成分について同時に表示することができる。
計測データはメモリーカードに記憶され、市販の計算ソフトウエアで取り込み各種処理を行うことができる。
 
【導入効果】
成育過程において、刻々と変化する青果物などの成分値を連続して計測でき、栽培管理との関係や着果部位の特徴の分析が可能で、栽培法の改善に役立つ。また、収穫適期を的確に判断することができる。
測定データを総合的に解析することにより、育種・栽培研究者等の研究開発の効率向上に資する。
 
【導入上の留意点】
 本装置の実際の運用に当たっては、果実を透過した光から成分値を導き出す検量線を作成する必要がある。
 
【実用化事例】
 果実の事例を表2に、その他の事例を表3に示す。
 
【開発企業・問い合わせ先】
株式会社 果実非破壊品質研究所 担当:水野 俊博
〒431-0401 湖西市横山大久保317-67
TEL:053-573-2515
FAX:053-573-2511
E-mail:fantec@nir-fantec.co.jp

 

 
 
 

 

 

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