【概要・特徴】
 土壌の養分状態や肥料成分(硝酸態窒素、水溶性リン酸)の過不足を圃場で簡単に調べることができる装置を開発。測定には土中採水器、パッケージ試薬、携帯型土壌分析計のワンセットが必要である。本装置は、発色させた試料を小型分光光度計にて測定し、濃度を判定する。携帯型土壌分析計は、バッテリ駆動なので,肥料成分の測定を現場で簡便迅速に行うことができる(図1〜3)。
 
【導入効果】
土壌の肥料成分の過不足をその場ですぐに把握することができるので、欠乏症の予防や対策に役立つ。更に、個々の生物の育成にあわせた適切な施肥管理により、収穫の増加と品質の向上が見込まれる。
過剰施肥による塩類の集積や肥料成分の周辺環境への流出が最小限になるように管理することができる。
圃場で測定したデータはメモリに記憶され、パソコンへ転送できる。圃場から持ち帰り、パソコンで管理してデータの蓄積を行えば、より効果的な施肥設計が可能になる。
 
【導入上の留意点】

土壌溶液中の硝酸態窒素、水溶性リン酸の圃場での測定データは、高精度な分析機器と極めて高い相関関係があることを確認し、良好な結果を得ている(図4〜5)。

実際には、静岡県農業試験場,鹿児島県農業試験場大隈支場の協力を得て実証試験を行った。
硝酸態窒素,水溶性リン酸に加え,他の肥料成分測定用のパッケージ試薬も開発中である。
 
【開発企業・問い合わせ先】
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携帯型土壌分析計

※現在、「株式会社 島津製作所」、「島津理化器械株式会社」に於いては、取扱いをしておりません。

(開発元)株式会社 島津製作所 官庁大学本部技術開発本部 高木 誠
〒101-8448 東京都千代田区神田錦町1-3
TEL:03-3219-5613
FAX:03-3219-5520
E-mail:takaki@shimadzu.co.jp

(販売元)島津理化器械株式会社 技術部開発課 三嶋 徳三
〒604-0924 京都府京都市中京区河原町通二条南 島津製作所河原町別館内
TEL:075-213-1922
FAX:075-213-1940
E-mail:mishima@shimadzu-rika.co.jp


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土中採水器
株式会社藤原製作所 石塚 登志夫
〒114-0024 東京都北区西ヶ原1丁目46番16号
TEL:03-3918-8111 
FAX:03-3918-8119
E-mail:t_ishizuka@fujiwara-sc.co.jp

 

 
 
 

 

 

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