GIS(地理情報システム)を用いた景観解析法


[要約]
 農村景観の修景計画をたてるために、その土地が潜在的に持っている地形的な特徴を、標高、傾斜、視野の点から分類した。これらの要素を、GIS上で計算し、結果をマッピングし、その地点の修景計画立案の指針とした。
北海道農業試験場・農村計画部・情報処理研究室
[連絡先]011-857-9266
[部会名]地域総合研究
[専門] 情報処理
[対象] 環境保全
[分類] 行政

[背景・ねらい]
   農村景観の修景は単に農場や農業施設だけの問題ではなくその地方のもつ風土などと調和したものでなければならない。また地域内でも土地には特徴があり、これらを勘案して修景計画をたてなければならない。この目的のために、近年いろいろの地域計画に利用されるようになってきたGIS(地理情報システム)によれば、計算地理学的操作を行って、土地の特徴を抽出することが可能であるので、これを農村景観の修景計画に利用した。また、修景計画の対象農村地域の精密な地形測量にはこれも近年進歩した測地技術の一つであるGPS(全地球方位システム)を利用して簡便な地形の測量を行った。

[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
 農村の景観の修景計画をその地域の特徴別に立案することに用いることができる。実際の修景計画を実施するためにはCG(コンピュータグラフィックス)による仮想的な景観を利用することがよりよい。

[その他]
研究課題名:景観の向上をめざした農場と施設の形状、配置の改善手法の開発
予算区分:実用化促進(地域総合)
研究期間:平成7年度(平成5年〜9年度)

発表論文等:模型飛行機による簡易な空中写真撮影法の改良と農村景観の解析のためのGIS構築事例、日本造園学会誌、投稿中


目次へ戻る