たまねぎ新品種候補「月交18号」


[要約]
 「月交18号」は、従来の春播きF1品種よりも辛味が弱く、球硬度が低く、か つ従来の春播き品種と同等の高貯蔵性を有するF1品種候補である。
北海道農業試験場・作物開発部・上席研究官,野菜花き研究室
[連絡先]011-857-9306
[部会名]作物
[専門]  育種
[対象]  葉茎菜類
[分類]  普及

[背景・ねらい]
 北海道の春播きたまねぎの品質は都府県の秋播き品種と比較すると、硬質で辛味が強い。これらは必ずしも不利な特徴ではないが、近年のF1品種ではその傾向が強く、用途によっては食味の低下が指摘されている。そこで本研究では、秋播き品種に近い品質を備え、かつ従来の春播き品種と同等の高い貯蔵性を有するF1品種を育成しようとした。

[成果の内容・特徴]

[成果の活用面・留意点]
@用  途:秋期から春期にわたる長期間出荷のサラダ用及び半調理用
A適応作型:春播き露地移植栽培
B適応地域:北海道のたまねぎ栽培地帯
Cその他:変形球及び裂皮球が発生しやすいので、根切り処理による枯葉の促進が必要である。
・平成8年度北海道農業試験会議成績会議における課題名及び区分  課題名:タマネギ新品種候補「月交18号」−(普及奨励)

[その他]
研究課題名:たまねぎの高品質一代雑種の育成
予算区分:経常
研究期間:平成8年度(平4〜15年)

発表論文等:春播きタマネギの食味・貯蔵性の品種間差異と育種による改良、園芸学会雑誌、


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