西洋なし主要品種の収穫適期判定指標


[要約]
西洋なしの収穫適期を判定する基本的な指標として満開後日数が利用できる。更に、収穫前に果実調査を行いヨード反応指数、酸度、種子の着色程度を調べることで、北海道の主要な品種の収穫適期を判定できる。
[キーワード]
  西洋なし、収穫適期、ヨード反応指数、酸度、種子着色程度、満開後日数
[担当]中央農試・作物開発部・果樹科
[連絡先]電話01238-9-2285、電子メールinagawyt@agri.pref.hokkaido.jp
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
西洋なしは収穫後適食期までに追熟を必要とする。収穫が適期であったかどうかは、追熟後の肉質や障害果の発生を見なければ判らず、適期に収穫するのが難しい。そのため収穫適期を判定するには、収穫時点で追熟後の果実品質を予測する指標が必要である。そこで、道内の西洋なし主要品種である「ブランデーワイン」、「マルゲリット・マリーラ」、「ゼネラル・レクラーク」の3品種について、収穫適期判定指標を作成する。
[成果の内容・特徴]
 
1. 満開後日数、満開後積算気温および収穫時の果実品質から、追熟後の肉質と障害果の発生を予測し収穫適期を判定できる項目を検討した結果、満開後日数、ヨード反応指数、酸度および種子着色程度が利用可能である。
2. 各品種毎にみると
(1) 「ブランデーワイン」
1) 収穫適期早限は満開後日数110日前後で、種子が着色を開始していれば確実に適期に入っており、種子が未着色でも115日では収穫適期に入っている。
2) 収穫適期の晩限は満開後日数120日前後である。
3) 満開後110日以降に果実調査を行い、ヨード反応指数2.5以下の果実が認められてから1週間前後で適期晩限に近い(表1)。
(2) 「マルゲリット・マリーラ」
1) 満開後110日目でほぼ収穫適期早限となる。
2) 収穫適期の晩限は満開後日数120日前後である。
3) 満開後110日以降に果実調査を行い、酸度が0.2(g/100ml)以下になってから5日前後で適期晩限に近い(表2)。
4) また、種子の着色が認められた時期が概ね適期晩限に近い(データ省略)。
(3) 「ゼネラル・レクラーク」
1) 満開後130日目でほぼ収穫適期早限となる。
2) 収穫適期の晩限は満開後日数140〜150日である。
3) 満開後135日以降に果実調査を行い、完全着色種子が認められてから1週間前後で適期晩限に近い(表3)。
4) また、ヨード反応指数3以下の果数が50%前後になる時期が概ね適期晩限に近い(表3)。
3. 以上の結果をもとに満開後日数を基本として、収穫前の果実調査で適期を判定する収穫適期判定指標を作成した(表4)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 道内西洋なし産地における「ブランデーワイン」、「マルゲリット・マリーラ」、「ゼネラル・レクラーク」の収穫適期判定に利用する。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: 高品質な西洋なしの安定生産技術の確立
予算区分: 道費
研究期間: 1998〜2003年度
研究担当者: 稲川裕、高橋睦
発表論文等: なし


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