1. |
十勝地域においては、マルチの効果は5〜6月の平均気温が平年を下回る年に認められる。マルチ の種類による比較ではブラウンホット、ライトグリーンでの増収効果が高い(図1)。 |
2. |
種イモ重が90gの場合ではやや収量が低くなるが、105gと120gではほとんど差がなくなること から、産地の平均である120〜130gの種イモ重を1個100gとすることで種イモ代にかかるコストを
大幅に節約できる(表1)。 |
3. |
支柱を高くすることでイモの肥大は旺盛になり、180cmに対して290cmではイモ重が17%増加する(図2)。 |
4. |
収穫前に行うつる切り時期の違いがイモの乾物率に及ぼす影響は大きい。品質面における低下を防ぐ意味では、つる切り時期は乾物率の増加曲線がほぼ横ばいとなる10月25日以降とすることが望ましい(図3)。 |
5. |
やまのいもえそモザイクウィルス罹病株は健全株に対して最大で約50%も減収する。しかし、ウィルスに罹病することによってイモの乾物率や粘度の値は高まる(表2)。 |
6. |
マルチによる焼けや強風による折れ、あるいは晩霜害による被害を想定し、ながいもの初期生育時につるの先端を切断除去すると、切断されたつるが長いほど収量は低下し、もっとも低収となった地上5cmまでつるを切除した区では無処理区と比較して収量が24%低下する。 |