メロンつる割病レース1,2y抵抗性台木品種「どうだい2号」導入指針


[要約]
メロンつる割病レース1,2y発病株率が10%以下の圃場では「どうだい2号」の単独導入が、10%以上の圃場では土壌還元消毒またはトマト輪作と組合せた「どうだい2号」の導入が有効である。
[キーワード]
  メロンつる割病レース1,2y、抵抗性台木、土壌還元消毒
[担当]花野菜セ・技術体系化チーム
[連絡先]電話0125-28-2800、電子メールyagir@agri.pref.hokkaido.jp
[区分]北海道農業・作物
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
メロンつる割病レース1,2y(以下レース1,2y)は北海道のメロン産地に大きな被害を与えている。花・野菜技術センターではレース1,2y抵抗性台木品種「どうだい2号」を育成したが、レース1,2y菌密度と「どうだい2号」の発病抑制効果の関係の解明や、産地でも実施可能な「簡便な圃場汚染程度判定法」の開発が求められている。
そのため、レース1,2y発生産地において、レース1,2y発生程度別発病抑制効果や発病と菌密度との関係の検証、簡便な圃場汚染程度判定技術の開発を行い、「どうだい2号」の導入指針を示す。
[成果の内容・特徴]
 
1. 前年自根発病株率10%以下の圃場では、抵抗性台木品種「どうだい2号」の導入により安定したレース1,2y発病抑制効果が認められるが、10%以上の圃場では発病株率が増加する事例も認められる(表1)。
2. 前年自根発病株率10%以上の圃場でも、1〜2年のトマト栽培または土壌還元消毒と「どうだい2号」導入を組合せることにより、レース1,2y発病株率を低下させることが可能である(表2,3)。
3. 「どうだい2号」を導入しても、レース1,2yが発生した箇所の土壌中のつる割病菌レース1,2y密度は、概ね乾土1g当り103以上である。従って、この密度以上の箇所では発病の恐れがある。
4. 圃場におけるレース1,2yの発生には偏在性が高く、例年発生が早い箇所、発病が激しい箇所が存在し、また、この発病の偏在性は輪作によっても変ることなく維持されている。
5. 接種による土壌中のレース1,2y密度の上昇に伴って「金剛1号」の発病程度は増加する傾向にある。しかし、発生圃場の土壌を用いた生物検定では、「金剛1号」検定結果と「どうだい2号」の発病との関係は明確でなく、圃場汚染程度判定技術としては、更に改良が必要である。
6. 以上の結果による、「どうだい2号」導入によるメロンつる割病レース1,2y対策指針モデルを示す(図1)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. レース1,2y発生圃場における抵抗性台木品種「どうだい2号」の導入指針とする。
2. 本成績で示したメロンつる割病レース1,2y対策は発病株率を導入以前と同程度に抑制または低下させることを目的とする。発生が著しく多いと想定される圃場では、メロンの栽培回避が望ましい。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: メロンつる割病レース1,2y抵抗性台木品種「空知台2号」の実証によるメロン安定生産支援
予算区分: 事業
研究期間: 2001〜2002年度
研究担当者: 八木亮治、小松勉、岸田幸也、松澤光弘(空知西部地区農業改良普及センター)


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