アルファルファ草地の踏圧損傷とその軽減策


[要約]
アルファルファ草地に対する農作業機による踏圧の影響を軽減するためには、踏圧後のアルファルファの収量と草種割合ならびに再生芽の発生時期からみて、開花期以前の刈取りと、刈取り後の速やかな収穫調製作業が重要である。
[キーワード]
  踏圧損傷、アルファルファ、刈取り時期、再生芽
[担当]道畜試・環境草地部・草地飼料科
[連絡先]電話01566-4-5321、電子メールnakamukt@agri.pref.hokkaido.jp
[区分]北海道農業・畜産草地
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
アルファルファ(AL)草地の植生維持上の不安定要因の一つとして、農作業機の車輪による踏圧に起因する株の損傷がある。
そこで、農作業機によるAL草地へのダメージを軽減するために、刈取り後の踏圧の時期と強度が草地の被害程度に及ぼす影響について単播草地と混播草地をもちいて検討し、AL草地に対する踏圧軽減策を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
 
1. AL草地に対する踏圧はALの収量、割合および株数を減少させる。ALの株数と収量は刈取後の踏圧時期が遅れるほど少なく、踏圧の強度が強いほど少ない。踏圧の時期が遅くかつ強度が強い場合はALの株数と収量が大きく低下する。(表1)。
2. 踏圧の影響を単播と混播で比較すると混播は単播に比べ雑草割合が少なく、踏圧による牧草収量の低下も小さい(表1)。
3. 刈取り時のAL生育ステージにより踏圧の影響は異なり、ALの収量と割合は着雷期刈りに比べ開花期以降の刈取りで低下する(図1)。
4. 再生芽の発生は刈取り時の生育ステージが早いほど遅く、発生開始時期は着雷期〜開花始めでは刈取り4日前後、開花期以降では刈取り当日から観察される(表2)。上記1、3で得られた踏圧時期が早く、刈取り時の生育ステージが進まない方が踏圧の影響が小さいことの原因として、再生芽の発生時期が関係していると推察される。
5. 踏圧時期と踏圧損傷程度を再生芽発生時期で説明できることから刈取り時の生育ステージ別に踏圧の影響を軽減するための作業適期幅を示す(表3)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. アルファルファ草地の維持をはかるための収穫調製作業の参考資料となる。
2. 造成2年目以降の草地を用いて得られたものである。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: 寒地寒冷地における高能力牛用自給飼料の高品質生産技術
予算区分: 国補(地域基幹)
研究期間: 1998年〜2002年
研究担当者: 中村克己、堤光昭、伊藤憲治、出口健三郎、澤田嘉昭


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