アルファルファ「ヒサワカバ」の根釧地域における混播条件と永続性


[要約]
根釧地域において、アルファルファ「ヒサワカバ」主体混播草地の生産性および植生は5年以上維持される。アルファルファ主体混播草地がアカクローバ混播草地と代替する経済的採算ラインとなる維持年限は5年程度と見込まれる。
[キーワード]
  アルファルファ、混播、永続性、導入条件、経済的採算ライン
[担当]根釧農試・研究部・作物科、経営科
[連絡先]電話01537−2−2004、電子メールmakinots@agri.pref.hokkaido.jp
[区分]北海道農業・畜産草地
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
根釧地域における、アルファルファ導入条件として永続性の高い品種と肥培管理を含む栽培技術のマニュアルが求められている。また、アルファルファをチモシー混播草地の補助としてアカクローバに代えて導入する意向が認められる。そこで、アルファルファ「ヒサワカバ」の混播条件と永続性との関係を明らかにし、さらに、アルファルファ導入時の経済性を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
 
1. アルファルファ混播草地のチモシー品種組合わせは早生品種「ノサップ」が適当とされてきたが、アルファルファ「ヒサワカバ」はアルファルファを主体とし極早生〜中生まで、いずれのチモシー品種と混播しても、5年目まで高い乾物生産量と安定した植生を維持することができる(図1)。
2. アルファルファ「ヒサワカバ」主体混播草地におけるチモシー・アルファルファ合計収量はNの増量に伴い増加し、N0(kg/10a)ではやや少なく、N4〜N8では5年目まで高く維持される。アルファルファ率はNの増量に伴い低下するが、それぞれのN量で5年目まで安定している(図2)。
3. チモシーを主体としたアルファルファ混播の播種設計(AL0.5、TY1.2、<WC0.2>kg/10a)では、アルファルファが優占することなく、造成2、3年目のマメ科率はおよそ20%で推移する(図3)。
4. 混播牧草の採草地10a当たり生産コストのうち変動費(種子代、肥料費、土改資材費、諸材料費)は、アルファルファ主体チモシー混播が最も高く、次いでチモシー主体アルファルファ混播、アルファルファを含まないチモシー主体混播の順である。アルファルファ主体混播牧草がアカクローバ混播牧草と代替する経済的採算ラインをCP生産量から求めると、維持年限は5年程度と見込まれる(表1)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 成績は根釧地域のアルファルファ栽培適地でアルファルファ栽培に取り組む際に適用できる。
2. 根釧地域におけるアルファルファ栽培適応地域および栽培上の注意は既往の報告に準拠する。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: アルファルファ「ヒサワカバ」の根釧地域における混播条件と永続性(寒地・寒冷地における優良草種・品種導入による高栄養自給飼料生産技術)
予算区分: 国補(地域基幹)
研究期間: 1998〜2002年度
研究担当者: 牧野 司、佐藤尚親、坂本洋一、林 拓、山川政明、藤井弘毅、澤田嘉昭、山口正人、金子 剛


目次へ戻る