鶏卵由来成分のアレルゲン性の評価法と品種間差


[要約]
アレルゲン性はラット血清中IgE抗体の測定により評価する。鶏卵アレルゲンであるオボムコイドとオボアルブミンにおいて品種間差が認められる。
[キーワード]
  鶏卵・免疫賦活・アレルゲン・品種間差
[担当]道畜試・家畜生産部・特用家畜科
[連絡先]電話01566-4-5321、電子メールnodayu@agri.pref.hokkaido.jp
[区分]北海道農業・畜産草地
[分類]科学・参考

[背景・ねらい]
機能性卵作出のための基礎情報として、鶏卵のアレルゲン性の評価法を検討し、品種の違いが鶏卵のアレルゲン性に及ぼす影響を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
 
1. 食物アレルギーモデルとして知られるBrown Norway ラット(BNラット)に白色レグホーン種卵白を週4回、4週間経口投与することにより、アレルギー感作を成立させることができる。感作ラットにおいては、投与開始後4週目までに白色レグホーン種由来オボムコイド(OVM)およびオボアルブミン(OVA)に対するIgE抗体価の上昇が認められる(図1)。
2. 品種別に調製した卵白の経口投与により各品種の卵白に由来するアレルギーラットを作出し、これらのラットから得た血清中の鶏卵アレルゲン特異抗体と白色レグホーン種由来抗原との交差反応性を検討した。白色レグホーン種由来OVMおよびOVAは、品種の特異性が高く、一部を除き他の品種との交差反応性が低いことが認められる(図2)。
[成果の活用面・留意点]
 
1. 本試験の結果から、品種によってアレルゲン性が異なる可能性が示唆されたが、本試験は実験動物で得られた結果であり、ヒトに対する効果は別途検討する必要がある。
2. 本試験で検討されたアレルゲン性の評価法とその評価情報は、機能性卵作出の基礎情報となる。
3. 本試験で検討された評価法は、他の畜産物にも応用が可能である。
[具体的データ]
 
[その他]
研究課題名: 鶏卵由来成分の免疫賦活機能およびアレルゲン性の評価法と品種間差
予算区分: 道単
研究期間: 2000〜2002年度
研究担当者: 野田遊、宝寄山裕直


目次へ戻る