低温に特異的に応答するイネS-アデノシルメチオニン脱炭酸酵素遺伝子


[要約] [キーワード] [担当]北海道農研・地域基盤研究部・冷害生理研究室
[連絡先]電話011-857-9271
[区分]北海道農業・基盤研究、作物・生物工学
[分類]科学・参考



[背景・ねらい] [成果の内容・特徴]
  1. 単離したイネSAMDC遺伝子は、遺伝子データベース上のトウモロコシ(Y07767)、コムギ(AAD17232)及びイネ(XP_466676)のSAMDC遺伝子と80%、82%及び82%のアミノ酸レベルの相同性を示す。
  2. 開花期のイネ及び発芽7日目の苗の各器官では、環境ストレスがない状態でも多くの器官でSAMDC遺伝子が恒常的に発現する(図1)。
  3. イネSAMDC遺伝子は環境ストレス処理の中では、5℃の低温ストレスに特異的に応答して発現量が増大する(図2)。
  4. 日本型イネ「ゆきひかり」では5℃の低温によってSAMDC遺伝子の発現量が経時的に増加するがインド型イネ「TKM9」では低温によるSAMDC遺伝子の発現量の変化はわずかである。(図3)。
  5. インド型イネ「TKM9」では5℃の低温によって、SAMDCが関与する反応の産物であるスペルミジが速やかに減少するが、日本型イネ「ゆきひかり」ではその量はむしろ増加する()。
[成果の活用面・留意点] [具体的データ] [その他]
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